第71話 夕飯つくりたくない病

 私はある一定の間隔で、どうしようもなく夕飯をつくりたくない日がやってくる。


なんなんだろうこれは。


毎日前日食べたもの、今日の子どもの給食、いろんな各自の好みを考え、毎日毎日献立を考える。


この作業がとてつもなくイヤになるときがある。


めんどくさーーーい!


と思ってしまう日がある。


お母さんが作ってくれた料理が、ごはんの時間になれば勝手に提供される。

この日常がどんなに有り難いことか。

自分がその立場になってみて、しみじみ感謝の気持ちが湧く。


毎日在宅勤務の夫は感謝の言葉もなく、夕飯が出来上がる頃部屋から出てきて、

「夕飯もらっていこうかな〜?」と

おぼんに配膳した食事をさも当たり前のごとく部屋に持っていく。

仕事の合間に食べるらしい。


これが毎日毎日。


こんなとき思ってしまう。


あんたはいいよね?

仕事だけしてればいんだから!

ご飯ができてることが当たり前で、食べて仕事して終わりなんて!


仕事の拘束時間が長いのは同情するし、プライベート時間があまりないのも大変だろうなって思うけど、兼業主婦の方がもっと大変なんだよ!


と、心で悪態をついてしまう。

こんな心の狭いわたし、しょうもなっ!

とも思う。


世の中の食事を作る方々、尊敬いたします。


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