異世界帰りの英雄曰く

引かれた
退かれた
惹かれた
轢かれた
曳かれた

かなり好き

しっかりと組み立てられた設定に伏線、主人公の異世界帰り設定を上手く落とし込み、常人と比べておかしいけど滅茶苦茶強い訳ではないと言うちょうどいい塩梅に纏められています。

相棒と共に事件に立ち向かっていく展開がまるで少年漫画を読んでいるかのようなワクワク感に駆られます。

似たような設定のものはあるとは思うのですが、キャラやらストーリーやら他のとは違って読みごたえのあるものだと思います。

最近数話読んだら切っていた作品が多くて辟易していたのですが、久方ぶりにプロの技を堪能させて頂きました(oﾟ▽ﾟ)
ビジュアルが浮かんで来るバトルシーン、グダグダにならない日常シーン、納得がいく世界観・・・これぞプロフェッショナル仕事の流儀!
作者さんもお忙しいとは思いますが是非とも続きの投入よろしくお願いします(≧∇≦)

厳密には学園ではないのかもしれませんが、学生なのでこう表記させてもらいます
主人公は異世界帰りでありますが、本作は異世界ものではありません
どことなく香るは三雲岳斗さんのような、それもストライク・ザ・ブラッドよりも前のレベリオンやidの頃のテイストを感じました
今のカクヨムでこのような異能バトルを読めるとは思っていなかったので嬉しい驚きです

あの頃のラノベが好きだった人も、そうでない人もぜひ読んでほしいと思います

「異世界帰り勇者小説」
このご時世、掃いて捨てるほどありふれたジャンルである。

そして、良質のモノがめったに見つからない、スコッパーにとって修羅のジャンルでもある。

同志諸君、安心していただきたい。

主人公、まっとう（？）な方です。良質な現代伝奇モノです。

作者様に感謝を。

異世界に飛ばされ、現代に帰ってきた高校生。
普通を自称するものの、彼は異世界の記憶と経験が根付いていた。
当時は聖剣という特殊な武器を振るっていたが、帰還の歳に喪った。
それでも、一度得た特異性が消えることは無く……
骨折程度では怯まなないし、脅威を理解しても引くことは無い。

英雄だった残滓を持つ主人公が、
現代に生きる魔術師の少女と出会い、
住んでいる街で起きている事件の調査を始める話。
今はまだ出会ったばかりで、ちぐはぐな印象を感じますが。
どこか欠けている二人が、それを補う良好な関係を築いてくれると嬉しいところ。
これからの展開が楽しみです。

「――オレ、実は前、異世界に飛ばされてたことがあって」

普通の高校生、大須黒輝（くろすだいき）。

聖剣を携え、勇者と呼ばれ、強大な力で魔王を倒した。
そうして地球に帰還した大須は、全ての力を失い、
ただちょっとだけ土壇場慣れしたごく普通の高校生に戻ったのだ。

しかし、戻ったはずの日常を送る元英雄に、二度目の非日常が襲う。

普通の高校生となった大輝が魔女、鳴見熾（なるみおき）に左腕を拳で打ち抜かれるボーイミーツガール。

現れたのは魔物、この地球上で大輝にしか縁のないモノのはず？

「――私と、ひとつ契約をしない？」

でも、契約を持ちかけた魔女は年下の中学生で！？

「――私を、魔女…続きを読む