異世界に飛ばされ、現代に帰ってきた高校生。
普通を自称するものの、彼は異世界の記憶と経験が根付いていた。
当時は聖剣という特殊な武器を振るっていたが、帰還の歳に喪った。
それでも、一度得た特異性が消えることは無く……
骨折程度では怯まなないし、脅威を理解しても引くことは無い。
英雄だった残滓を持つ主人公が、
現代に生きる魔術師の少女と出会い、
住んでいる街で起きている事件の調査を始める話。
今はまだ出会ったばかりで、ちぐはぐな印象を感じますが。
どこか欠けている二人が、それを補う良好な関係を築いてくれると嬉しいところ。
これからの展開が楽しみです。
「――オレ、実は前、異世界に飛ばされてたことがあって」
普通の高校生、大須黒輝(くろすだいき)。
聖剣を携え、勇者と呼ばれ、強大な力で魔王を倒した。
そうして地球に帰還した大須は、全ての力を失い、
ただちょっとだけ土壇場慣れしたごく普通の高校生に戻ったのだ。
しかし、戻ったはずの日常を送る元英雄に、二度目の非日常が襲う。
普通の高校生となった大輝が魔女、鳴見熾(なるみおき)に左腕を拳で打ち抜かれるボーイミーツガール。
現れたのは魔物、この地球上で大輝にしか縁のないモノのはず?
「――私と、ひとつ契約をしない?」
でも、契約を持ちかけた魔女は年下の中学生で!?
「――私を、魔女とは、呼ぶな」
魔女とは呼んではいけないらしい?
でも、ここだけの話、大輝にはいつの間にか妹が生えていたんです。(はい?)
ー本当に、大輝は日常を取り戻していたの?
正統派現代伝奇にして異能バトル、ここに開幕。
異世界経験でズレまくりの元英雄と、実はちょっとぽんこつな魔女、日常と非日常のギャップが織りなす話は面白いぞ。