十年目、帰還を諦めた転移者はいまさら主人公になる

作者 氷純

7,862

2,795人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

本作は短編連作形式で、同時にロードムービーの体裁を取ります。

構成としてはよくある構成であり、いわゆる異世界転移もので現代知識チートものであり、表面的には主人公無双ものと、はやりの要素をこれでもかと詰め込んだ作品ですが、複線の張り方回収の仕方などきっちりと練りこまれつつ世界観の設定も無理がないレベルで曖昧さを残しておくと、手練れの作家さんなんでしょうか。

きっちり完結していることも素晴らしい!
エタるものがほとんどなんですけどね。

で、書かれているアイデアも俊逸です。
少々アイデア頼り世界観頼りってとこも見受けられますけど、だからこその短編連作でロードムービー形式なんだろうと。多分アイデアありきで「書いてみたい」から始まっている作品なんでしょうね。

全体としては結構なボリュームですが、各章は一気に読める分量で文体に癖もないため楽しく読んでいけて、「アレっ?」と思うと時間がたってるって感じになるんじゃないかと思います。

人によっては少々淡泊と感じるかもしれませんが、エンタメとしてお勧めできます。ぜひどうぞ。
アイデアを生かす伏線と回収で「おぉっ」となること請け合いです。

★★★ Excellent!!!

キャラもエピソードも始まりも終わりも、大変良くできたお話。広げた風呂敷をきっちり満足感のある仕舞い方で畳んでくれてるのが本当に素晴らしい。
ちょっと陰のある主人公はカッコいい上に程よくユーモアもあり、しかも強い!戦闘スタイルも独特ながら、筆が達者な作者様のお陰でちゃんと説得力ある情景描写がなされています。
ヒロインの双子ちゃんも知的チートでありながら嫌味なく、可愛いのが良いですね。
程よくボリュームもあり、ストーリーも冒険活劇+ロマンス+謎解きと、全部盛りながらしっかりまとまってます。大変良い物語でした。ご馳走様です!

★★★ Excellent!!!

設定てんこ盛りで普通ならグダグタになったり、単なる俺tueeeで終わりそうな世界観を鋭い文体で纏めてあり爽快感ある読後感をもたらしてくれる傑作、怪作とも言える。

登場キャラクター達が魅力的であり読んでいて楽しい。
物凄くこってりしている料理をアッサリと食べれる感覚。
ぜひご賞味あれ。

★★★ Excellent!!!

 他の方のレビューにあるように、当作品は30万字ほどで綺麗に完結させた作品であり、骨太でありながらも読みやすく手に取りやすい作品になっています。
 特に序盤の描写が素晴らしく、重厚感を出しながら世界の描写をしっかり行っている大人向けのファンタジーと言えるのではないでしょうか。
 昨今の作品らしく「異世界転移」という利点を生かした知識チート(?)のようなことを行いますが、主にそれを活かすのが転移者である主人公ではなくヒロイン(s)と言うところが大変オリジナリティがあり素晴らしいと思いました。

 小説の内容も素晴らしいですが、それ以上にお手本のような構成で読みやすく、レビュー数評価数も納得です。(特に獲得星数割る評価人数で割り出せる)平均星数の高さが万人が評価している証拠ではないでしょうか。

 まだ未読の方はぜひ一度読んでみてください!大変おすすめです!

★★★ Excellent!!!

最後までテンポの良い気持ち良い作品でした!今まで転生の現代知識ものには苦手意識があったのですが、この作品は知識をどう活かすかに焦点を当てていたためか、ストレスなく読むことができました。トールと双子、片方だけではできないことを協力して解決していく様子に、心が躍りました。とても楽しい素晴らしい作品でした!

★★ Very Good!!

主人公の能力や評判がすでにある程度固まっていて、伸びしろが他作品に比べてなさそうという状態からのスタート。
リタイア物ともちょっと違うし変わり種だなというのが率直な感想。
(普通の作品は飽きてるからこういう切り口はとても好きだ)

物語の展開少し急いでるなという感じは受けた。
双子との関係はすんなり行き過ぎて物足りなかったかな。
読み始めから終わりまで間が開いちゃってるのであまりかけない(もう記憶がかなり薄れている)のでこの辺で。

★★★ Excellent!!!

埼玉県民は遊びに出かけるときに東京が候補に挙がることが多い。
けれど気軽に行くこともできないから、東京に遊びに行ったときに満喫できるように東京の各種スポットへの情報収集を執拗に行う。
「いつでも行けるから」とあまり東京のことを調べない都民より埼玉県民の方が東京に詳しいことが多々あるらしい。

異世界からいきなり転移した一般人よりも、もたらされた異世界知識を研究している人の方が異世界知識を有効活用できるというのも自然なことだと認識させてくれる作品だった。

★★★ Excellent!!!

小説の設定、展開、キャラクター、表現、語彙。どれをとっても不足がないと感じた。
レビューとは感情の発露であるため上手く伝え切れないが、web小説に浸かり10年ばかりの私が「もう一度読みたい」と思うことができる一昨だ。
特に評価したい事は話の終わらせ方である。web小説は、言わば編集がついていない作家の独りよがりだ。自分の作品を愛し、その愛が行きすぎた結果、話を膨らませすぎて作品の質を濁らせる。この作品にはそれがなく、綺麗に話が終わっている。彼らの世界も物語も続くが、この作品はここで終わり。その意思がきちんと感じられる作品だった。
私ごときが長々と評価すべきではないが、素晴らしい作品という事は変わりない。このレビューを読んで、この作品を手に取ってくれる人が居ればレビューを書いた甲斐があるというものだ。もっとも、作者に届くことが一番なのだがね。

★★★ Excellent!!!

巷にあふれる異世界転移物の体裁をとりながら、主人公はじめキャラクターが極めて人間味あふれる存在として描かれているのが秀逸です。
ご都合主義のザコキャラが現れては主人公の引き立て役で終わる物語に飽き飽きしている方へ、本格ファンタジーの入り口としてもいいんじゃないかな。

★★★ Excellent!!!

テンポ良く、切れも良く、センスも良い。そんな登場人物たちの会話に引き込まれます。
まだ10話ほどしか読めていないのですが、名作に巡り会えたという実感があります。作者さんありがとうございます。
話の展開にもくどさや冗長さを感じず物語の世界にスッと入り込める、そんな良作です。

★★★ Excellent!!!

設定、世界観、御都合主義、を鑑みても直近でみた作品の中では1番の良作。
軽妙な掛け合いはセンスもある、あとは戦闘描写がどうかというところだろうけども、それがビジュアライズされてるかどうかの評価なんてここで必要かなあとも思える。とりあえず良質のファンタジー。ざまあ、チート、ハーレム、無双…諸々に飽いたら一回読んでみればいいと思う。

★★★ Excellent!!!

異世界転移、ダンジョン、冒険者……見慣れた言葉が並びますが、よくあるなろうテンプレの変奏曲と思って読むと、その認識を改めさせられグイグイと物語の世界に引き込まれるでしょう

ダンジョンの解釈など独自の世界観、元いた世界に帰還することを諦めた(まだ完全には諦めきれてはいないようだけど)転移者である主人公

なろうテンプレのように見せかけて、上橋菜穂子や荻原規子、トールキン……といった独自の世界観を持ったファンタジーに近いですよ

なろうテンプレっぽい作りで読者の間口を広げるのは、『本好きの下剋上』的でもあります

チート、もふもふ、スローライフ、自重しない、天然、ざまあ、……そんなキーワードに飽き飽きしている諸兄にオススメです!


★★ Very Good!!

読後に「読者レビューに騙された💢😠💢」と怒る人がいたら残念なので、
念のためはっきり書いておくと、

「知識チート要素が有るか」と言われたら無いことはないし、

「俺TUEEE要素が有るか」と言われたら有るんだけど、

物語の面白さは、そんな要素の有無には左右されないとわかる、
骨が太めのファンタジー。

★★★ Excellent!!!

最近の転生物に多いステータスがどうのこうのやら神様とか転生の背景の話が長いといったものが個人的には見飽きてしまったというか、読みづらくて苦手としていたのですが、この作品は小説!っていう感じがして個人的にとても好きです。主人公と双子の掛け合いもテンポが良く、読んでいてとても楽しいと感じました。
これからも楽しみにしています
 

★★★ Excellent!!!

テンプレにありがちな設定をつらつら並べ立てる文章ではなく、世界観と登場人物の個性に沿って丁寧な描写をしていると思います。物語の導入部分も過不足なく、主人公と双子の出会いが主軸である第一章として綺麗にまとまってます。一番好きなシーンは双子の食事するシーンです。

しかし、面白いのは大前提ですが、第一章が綺麗にまとまりすぎてひとつの物語として完結してしまったような、自分の熱が冷めた印象を受けました。何か読者の気を引くラストに持って行けたなら、第二章が待ち遠しくて仕方なかったんじゃないかと思います。