概要
彼女が働く店で酔いつぶれた男のホームレスを助けると、荷物をなくしたと言う。仕方なく探すのを手伝うジャニスだったが、探すのは荷物ではなく女性の革靴だった。それも片方一足のみ。靴は見つかり、それを大事そうに抱えるホームレス。
そうこうしていると娘のモリーが通う保育園から電話があり、風邪で熱がでたと言う。娘を迎えに行くと、それは仮病で、この日は街のスケートリンクが無料だから行きたいと駄々をこねる。ホームレスの男が「僕が連れて行こうか?」と言うので、絶対に断ろうと思っていたら、シャワーを浴びてでてきた男はホームレスではなく、立派な紳士だった。
紳士はスケートも得意なようで、娘に優しく教えてくれた。だがスケートの途中にツルッとすべって気を失う!
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!じんわり感動、思い返して感動、余韻が残って感動の、とっても素敵な物語!
この物語の中には、もう一つの『壮大な物語』が隠されております。
その『壮大な物語』が、ラストまで深く関わってくるんですよ…………!
これ以上はネタバレしそうなので、言えませんけどね(笑)。
謎がいつ解き明かされ、最後は一体どうなってしまうのか?
というハラハラドキドキ感がもう、たまりません(;´・ω・)!
主人公のジャニスは働き者のシングルマザーで、サッパリとした頼れる人格の持ち主です。
娘のモリーの振る舞いが、最初から最後まで天使の様に可愛らしいです(*´▽`*)
アメリカ映画のように疾走感あふれるシーンもあり、時折ハラハラドキドキします。スピードに乗ったまま読み進めてしまいま…続きを読む - ★★★ Excellent!!!二人のヒロインが紡ぐ白亜の城のクリスマス・ストーリー
革靴を後生大事に抱えたホームレス、もとい紳士エルウィンが出逢ったのは二人のヒロイン。
シングルマザーのジャニスとその愛娘モリー。
奔放なモリーに振り回されつつも、お城の中の個性的で各分野のかなりデキる職人や使用人たちが楽しくパワフルに繋がれてゆきます。
ジャニスも幼い娘モリーの言動と振る舞いにハラハラしつつ、お城の厨房でその手腕を振るい皆を喜ばせてしまうという大胆さと力量の持ち主です。
モリーの我儘を叶えるという形で、お城に活気がもたらされてゆきますが、時間が経つにつれて、お城にも、エルウィンにも重大かつ果てしない秘密があったことを思い出し、どうしようもない現実を突きつけられます。
…続きを読む - ★★★ Excellent!!!元・子供に贈る、優しく切ないクリスマス・ストーリー
主人公は、ダイナー勤めの30代シングルマザーのジャニス。愛娘のモリー8歳を抱えて奮闘する毎日……。そんなジャニスが、浮浪者じみた中年男を介抱したことがきっかけで、娘のモリーと一緒にお城でクリスマスを過ごすことに!?
タイトルから察せられるとおりにシンデレラが一つのテーマになるこの物語。洋ドラな雰囲気も取り入れながら、なかなか読者の思うようには話が進んでいかないのも面白い。ああっ、最後はどうなっちゃうの!?なんてやきもきしながら読めるのも、なんだかドラマっぽい感覚。
ジャニスとモリーの親子が、その人柄で周りの人々を笑顔にしていく優しい展開が素晴らしい。疲れた大人のあなたも私も、きっと子供…続きを読む - ★★★ Excellent!!!愛すべき童話と洋画ホームドラマの融合
良かった点、と言われると全て。としか言えないのですが。しがない喫茶店から始まるこのお話。冒頭に用意された伏線がしっかりと生きており、後半に伴って新たな展開を生み出していく。世界観がとても美しいお話です。ハイファンのようにキャラ立ちした人物がいるわけではないのに、まるで生きてる人がそこにいるよう。温かく、切なく、愛らしく。人が持ち合わせる感情を見事に描きつつ、好感を持ち続けることができる。また作者様の言い回しがお洒落な作品だと思いました。まるで洋画のホームドラマを見ているようです。文法にも違和感がなく、すらすら読める。思わず三章まで読み進めてしまいました。このお話に組み込まれる童話はかの有名な…続きを読む