二人のヒロインが紡ぐ白亜の城のクリスマス・ストーリー
- ★★★ Excellent!!!
革靴を後生大事に抱えたホームレス、もとい紳士エルウィンが出逢ったのは二人のヒロイン。
シングルマザーのジャニスとその愛娘モリー。
奔放なモリーに振り回されつつも、お城の中の個性的で各分野のかなりデキる職人や使用人たちが楽しくパワフルに繋がれてゆきます。
ジャニスも幼い娘モリーの言動と振る舞いにハラハラしつつ、お城の厨房でその手腕を振るい皆を喜ばせてしまうという大胆さと力量の持ち主です。
モリーの我儘を叶えるという形で、お城に活気がもたらされてゆきますが、時間が経つにつれて、お城にも、エルウィンにも重大かつ果てしない秘密があったことを思い出し、どうしようもない現実を突きつけられます。
なんとも出来ないまま、今年もまた終わってゆく……
本当に? このまま終わってしまうの? と最後まで目が離せません。
妙にリアリティのある現代版シンデレラ・ストーリーです。