弱者は切り捨てられる。
ウイルスパンデミックで不要不急の外出が制限された街。元大学生の俺は、フードデリバリーのバイトをしていた。
運ぶのは注文のあった弁当類。そして秘密の『ドリンク』だ。
非日常だったはずの異常な状況は、気付けば馴染んだ日常となっていた。
地獄は続く。いつまで経っても終わらない。
※2021年9月に頒布された百百百百さん主催の『動く/動かないアンソロジー』に、『動く』テーマにて寄稿した作品です。
※この物語はフィクションです。実在の事象や人物や団体などとは関係ありません。