魔刀師匠　――私の見つけた宝物――

まとめ
読みやすい。物語の動きというより描写の濃さが面白い体験。薄い描写でテンプレなぞる展開に飽きたあなたに是非。

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・読みやすさ
パッと読み始めると軽い文体に見えるだろうが、そうではない。丁寧な描写や、文体の緩急により、”軽さ”をうまくフレーバーとしている。1話の終わりか2話まで読み進めればすぐに感じるだろう。また、これが主人公像の演出に活きている。
さらに、後述するが、本作はかなり精緻な描写がでてくる。しかし技術書や指南書ではなく、小説として読みやすい理由にも、この文体が活きているのではないかと思う。

・魅力
やはり古武術の描写であろう。
体の動き…続きを読む

古武術にありがちな 凄い技をサラッと上部を書くでなく
説得力を持って紹介された小説です。

伝説にある老人が繰り出す驚異の技や、
実在した女性武芸者が何故 存在し得たのか？分かりやすく面白く書かれています。
技の説明が小説ならではの長所を持って詳しく書かれています。が、
作家が詳しく正確に伝えようとする努力が
私の知識(筋肉や関節 骨の名称など）の無さから却って分かりにくくなっている場合もあります。
それでも師匠と弟子のやり取りなど 愉快に説得力を持って書かれています。

武術に興味がある方はおススメです。