眉村卓が著した名作、「まぼろしのペンフレンド」を彷彿させる物語。主人公の孝之たちが迷い込んだ土管の向こう側には、不思議な街並みがあった。そこで彼らが出会った少女とは……もちろん昔のジュブナイルと呼ばれていた小説ではなく、現代版のファンタジー小説です。少年たちの揺れ動く心が丁寧に描かれており、ラストに向けての盛り上げかたはとても上手いと感じます。この夏休みに、不思議な世界に入ってみるのはいかがでしょうか。課題図書としてお奨めいたします。
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