概要
彼に与えられた使命は、このチームを3年以内に花園に出場させること。
人生の転機をかけた泥臭いチャレンジが、今始まる……
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- ★★★ Excellent!!!アクティブな戦略とチャレンジ精神が武器! 引き出せポテンシャル!
「3年以内に夢の全国大会、花園に出場できなければ廃部」という、
崖っぷちのラグビー部を救うため向高に赴任した国語教諭、三谷。
情熱あふれる彼が生徒たちと心を通わせ、躍進していく本作だが、
一貫して「戦略と挑戦」を魅せる展開は、単なるスポ根ではない。
多くの読者はラグビーに詳しくないだろうが、本作を読む上では、
ラグビーは15人制が主で、正月に花園があることを知っていれば、
過不足なく理解しやすい文章に導かれるまま、楽しめるはずだ。
三谷とラグビー部の3年間が詰まった13万字、あっという間だった。
15人もの大所帯で戦うラグビーでは、有能な1人がいても勝てない。
その1人とは、監督、エース…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ただ熱いだけじゃない。現代にちゃんと合致したスポコン小説
ラグビーの指導者が、三年以内にラグビー部を花園へと出場させるために奮闘するスポーツ小説。
熱血と書かなかったのは、本作品が熱血、根性だけで奮闘する話しではないからです。
もちろん、情熱や精神論も十二分に描かれていますが、決してやる気がないわけではないがどこか悟ったような態度を示す生徒達を、精神論だけでなく論理的に口説き落とし、情熱を引き出そうと試行錯誤するところ。そしてなにより主人公が絶対的な指導者ではない、弱い部分や間違いに気づくシーンがあって、熱血と根性だけではやっていけない、そういうところに本作の面白さが溢れているのだと思いました。 - ★★★ Excellent!!!これぞ現代のスクール・ウォーズ。弱小運動部を花園へ!
何の気なしに働くコン応募作をズラーッと眺めていたら、気になる題名が目に止まりました。
『オレたちが人工知能を超えるとき』……?
AIと戦うのかな?
将棋やチェスのお話かな?
……なーんてクリックしてみたら、とんでもない。
熱血教師が弱小ラグビー部を更生する熱血ストーリーでした。
まずはこの意外性に着目しましたね。ラグビーで人工知能? 一体何だ? 俄然興味が湧いてきます。
題名とキャッチコピーで目を惹くという、ウェブ小説に欠かせない「最初の掴み」が大成していると言えるでしょう。これだけでも筆者のセンスが眩しいです。
(2017/12/19注釈・現在はタイトルを改題なされたようですね。今…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「俺はこれからお前達を殴らない」秘めた情熱で部員たちを花園に導け!
「三年以内に高校ラグビー部を花園に出場させる」。冒頭で告げられる課題。
主人公の前任者は明確な指標を持たずに、部員たちに当たり散らしただけ。
そのため部員数もそろわず、モチベーションは休日の草野球のようにどこか緊張感を欠いて――――
部長からは自主性を重んじて、過干渉しないでほしい。
改革を目指したいのに、周囲の教師からは威圧的な態度でマウントを取られる。
精神的に疲弊しても、肝心の彼女はその場にいない。
ある意味では無理難題に近い、それでいてクリアするタスクに満ちた状態の現状。
いきなり頭ごなしに持論を振りかざすのでなく、部員たち一人一人の個性や意見を尊重する。
ラグ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!廃部の危機にあるラグビー部を救え。三谷監督の手腕が今問われる。
あらすじから、マンガの「ルーキーズ」や「ジャイアントキリング」を思わせるものがあり、それらが好きな私としては、とても興味がある小説ということでクリック。
主人公の三谷太郎。彼は廃部の危機にあるラグビーを救うために行動を起こすのですが、基本的に冷静であり分析力に優れているようです。
熱血を内に秘めた感じでしょうか。ひと昔前のドラマのように怒鳴り散らしたりはせずに、ラグビー部の問題点に対して、どうアプローチしていくかをちゃんと考えていて個人的には好印象。
物語のほうは、ラグビー部員やほかの教師との不協和音などもあり、一筋縄ではいかない展開を予期させます。今後のラグビー部の成長に期待したいと…続きを読む