第24話

家に入ると、俺は自室に向かった。周囲の嫉妬の視線で疲れたからだ。中には羨望の眼差しを向けてた人もいたが一部だ。いつもより多く感じたわ。まぁ花梨が腕に抱き付いてきたからだけど。あんな美少女にといった感じだろう。それに花梨も女子からの嫉妬の視線を受けていたのを知っている。まぁ花梨は気にしてる様子が全くないが。慣れているんだろうな。


「お兄様今入って大丈夫でしょうか?」


「いいぞ」


「失礼します」


そう言って上品に入ってきた。相変わらず品があるよな。お嬢様学校に通っているだけはある。ご機嫌ようとか言っても違和感ない。まぁ学習院女子だからそれを言ってそうだな。あそこは本物のお嬢様が集まるところだし。ゆっかーも確かあそこ出身だったはず。それにしても服装がミニスカートとか、視線をどこに向ければいいか困る。


「お兄様足を見ていいんですよ」


許しを得たことだし足を見るか。すべすべそうだ。触りたいな。まさしく天女の足。そして太ももを強調してき、何ていい足なんだと感じる。きっとこの足に惑わされた男も多いんだろう。制服は膝下だからあまり見る機会はない。たまにミニスカートで外にでるが、ほとんどはワンピースだ。


「最高だな。やっぱ足がよければ大体美少女だよな」 


「喜んでもらってよかったです。これから部屋着はミニスカートにしましょうか」


なんだとこれから毎日これを見れるのか。毎日が薔薇色になりそうだな。今まで滅多に太ももを見れる機会がなかったし。ああ、神様よ感謝します。日頃の行いがよかったからこんなごほうびを用意してくれたんですね。これからは家帰るのが楽しみだ。


「そうしてくれ、そろそろ寝るか」


朝一番から取り調べを受けるからな。その後悠香のお見舞いに行く。なんで朝早くから来なかったのと聞かれそうだな。事前にLINEしておくか。


「そうですね、それではお休みなさい」


「お休み」


そう言うと、部屋から花梨はでていったので、俺は明日遅くなるというLINEを送った。それとお昼を持っていくからなと送り、そのあとベットに入り寝た。


「ね見てなんか見たことないイケメンがいるよ」


「ほんとだ転校生かな?」


周囲の喧騒かうるさいな。そう俺は痩せて、トレーニングをしたらイケメンになったのだ。彼女を作るために。だがイケメンになったからと言って、いきなり誰か分からなくなったり、いじめを静観していた奴らから近づいてきても困る。俺は今までいじめてこなかった人間にモテるために誰にも合わずにダイエットしてきたんだ。もちろん悠香にこの夏休み会ってない。これで悠香にも気づかれなかったら少しショックだが。


「あ、久しぶりだね義弘くん。なんで私の連絡無視するかな?もしかしてその痩せたのも好きな人と付き合ったからかな?それならその人を潰さなきゃいけないから誰か教えて。ヨシヒロクンハダレニモワタサナイ」


なんかヤンデレ化してないか?会えなすぎたからか?さすがに連絡はした方がよかったか。それにしても一発で俺って分かるとはさすが幼馴染み。


「ダイエットしてバージョンアップした俺を見て欲しかったから連絡取らなかったんだよ」


「ふぅーんモテたいからじゃないの?彼女は私以外作るなんて認めないけど」


え?なに悠香って俺のこと好きなの?こんな美少女が俺のこと?いやないだろさすがに。幼馴染みとして誰かに取られるのがいやなだけだろ。


「ちなみに私は義弘くんのこと好きだから」


「え?まじかよ。でも俺は悠香をラブ的な意味では好きじゃないぞ」


「これからアピールしていくからね。まぁちょっかいかけて来る泥棒猫は潰すけどね」


これじゃモテても悠香に潰されるだけなんじゃ。これじゃモテる意味がねぇー。まぁそのうち飽きるよな。俺はそう思いながら未来に希望を持った。


そして太陽の陽射しで俺は起きた。久しぶりにあの夢見たな。悠香の最初のヤンデレになったときだ。やっぱ連絡をしてればあんな風にならなかったのかね。少なくとも大切だど言うことは伝わるだろしな。やっぱ連絡はしておくべきたったな。あの頃はすぐに飽きるだろうと思ったが、年々悠香のヤンデレ度は増してきてるんだよな。


「お兄様朝です、、、、もう起きてらっしゃるんですね。それじゃ作りましょう」


俺達はそれぞれ作りたいものを作り始めた。マッカンを四本入れて、焼いてチーズケーキ風に出来上がった。この甘さは暴力的だ。きっと悠香も気に入るだろう。


「すごい甘い匂いがしますね。さすがマッカンですね」


「そっちもできたみたいだな。それじゃ警察署に行くか」

 

「分かりました」


俺達は一旦自分の部屋に戻り、私服に着替えて、部屋をでてきた。花梨はワンピースである。中々上品だな。さすが土御門家の令嬢だ。俺はジーンズにジャケットを羽織っている。


「行くか」


「はい」


俺達は家をでると、鍵を閉めて、警察署に向かうため最寄り駅に向かった。やっぱり目立つなぁー。俺もそこそこイケメンだからだから女子からの視線もあるが、段違いに花梨の方に視線もいっている。本人は慣れているのか気にならないようだか。俺は少しの視線でも気になってしまう。
















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