第5話

俺は午後の授業は寝たお陰もあって集中をして聞くことができた。まぁ数学の授業じゃないってのもあるが。数学は例え万全の状態でも眠くなるしな。だから寝てるか、内職をしている。進学校だから内職しててもなにも言われないしな。俺は文系の科目は成績は上位だから、進学実績を作ってもらえるだろうって思われてるからなにも言われないのだ。まぁ学校としては東大に挑戦してもらいたいんだろうが。うちの学校は東大受験する人が多いしな。


そして放課後になると、俺は帰る準備をした。出きるだけ学校から早く離れないと、悠香が他の女子に噛みつくからな。ヤンデレを発動して。


帰る用意を済ませると、悠香が教室入ってきた。すると俺に抱きついてきた。いつもことだからクラスメイトは気にした様子はない。最初は驚かれたし、嫉妬もされたがな。今じゃ付き合っていると言う情報が流れて、俺は否定してるんだが、悠香は否定をしないでほほを赤くしてくねくねしてるからそれが本当なんだと言うことになっている。そのせいで近づいてくる女子は少ない。いや近づいてきても悠香に潰されるんだがな。


「むふぅー義弘くんの匂い最高❤️まるで麻薬だよ」


人を薬物扱いするな。まるで俺がいちゃだめみたいに感じるわ。それにそんないい匂いしないだろう。いや匂いにはちゃんと気を遣ってるよ?出もそんな魅力を持つようなフェロモンは出していない。妹にも一週間に一回は勝手に横で寝て胸板に頭をすり付けたりするが、人を夢中にさせるほどじゃない。


「はぁーもういいだろ。匂いが付くと、花梨がうるさいんだよ。またおんなと興奮するなんてとか言いながら包丁研いでいて怖いんだよ」


「仕方ないね。まぁ花梨ちゃんが襲ってきても助けるよ。それに花梨ちゃんとは共同戦線張ってるから大丈夫だよ」


ヤンデレ同士で組むとか恐怖しかないわ。どこへ居ても監視されるから女子とおちおち話せないんだよなぁー。彼女欲しいよぉー。どうやったらヤンデレを切り抜けられるかねぇー。


「安心は全然できないがな。いつも監視されてるとか怖いわ」


「こんな美少女に見られてるなんて役得じゃない?それなら私の私生活も見る?オナニーも見れるよ」


いやオナニーとか女子が言うなよ。後クラス中がこっちを見てるんだが。いくらヤンデレだと男にばれてなくても、興奮しちゃうだろ男が。別にオナニーはみたくないからな?ほんとだよ?だって誰でヤってるか分かるし。それを分かったからと言って興奮なんてしないし。だがクラスメイトの視線が刺さるから早くどっか行きたい。美少女なのは認める。



「それじゃそろそろ行くぞ。視線が痛い」


「うーん私は気にならないけどなぁー。それにここのクラスに義弘くんは私のものだと印象づけることができるし」


「いや俺が気にするんだよ。、、、、こんなんじゃ彼女できないし」


「なにか言った?」


「なにも言ってないぞ。それじゃそろそろ行くぞ」


俺は鞄を持って、教室を出た。すると悠香は腕に抱きついて、腕に頭を擦り付けてきた。はぁー胸に腕を挟むの止めろよ。興奮しちゃうだろ。いくら好きでなくてもきつい。


学校を出ると、周囲の男視線が痛い。まぁ俺もそこそこイケメンだからなにも言われないが。これが昔の俺だったらすぐに悠香はナンパされていただろう。まぁ悠香のことだから、圧をかけて、男を心情的にボロボロにするだろ。暴力を加えてきても悠香は相手に負けないでボコボコにするだろうしな。


「新都心のイオン行かない?」

  

「まぁいいが、半日じゃたいして回れないと思うんだが」


「大丈夫だよ。ゲーセンとちょっと服を見に行くだけだから」


女子のちょっとは全然ちょっとじゃないんだが。いろんな店に行くし。いろんな店に行くたんびに彼氏扱いされて、それを普通に腕を組んで認めて、今じゃ近くの店じゃ俺達が付き合ってることそこそこ有名になっているんだよな。これじゃ彼女を作れないじゃん。外堀から埋められてるわ。


「分かったよ。ゲーセンはなにか欲しいのあるのか?」


「うん、いろはちゃんのグッツ欲しいなぁー」


千葉市がモデルになっているからグッツは結構いっぱいある。いろはには悠香は憧れてたりするんだろう。基本男の主人公には興味を持たないから、自ずとヒロインの方に目が行く。ちなみに俺もいろはは好きだ。グッツも何個か持っている。悠香が認めているヒロインだから好きでもなにか言われたりはしないしな。


「それじゃ新都心のイオン行くか」


俺達は視線を集めながらも駅に向かっていると、隣の高校の昭和学院秀英がなんで渋幕にあんなに可愛いやつがいるんだよと言っていた。まぁ可愛い子は大体偏差値60代付近にいるからな。不思議に思うのも分かる。だが俺の代の渋幕は美少女が多い。なぜなのかは知らんが。この代が東大に結構進学したらミスコンを独占できそうだ。


やがて駅に着くと、俺達は電車が来るのを待った。渋幕の制服は知られてるから、この辺じゃあまりナンパはされない。女子が自分より頭よくてルックスもいいとプライドが傷つくからな。























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