第27話

「それでどうかしら?気持ちいいこともしてあげるわよ」


なんと。エッチまでできるというのか。これは年を関係なく受けるべきなんじゃ。そう思った瞬間悠香のハイライトオフのかおが思い浮かんだ。


『へぇー年上がいいんだ。もしヤったら私以外見れないようにして、その女を殺さないとね』


なぜか鮮明に思い浮かぶ。生き霊飛ばしてないよね?あまりにもタイミングがよすぎる。悠香の実力なら飛ばすことも可能だ。霊力高いし、高度な式神を使える。


「すみません悠香がいるので無理です」


「でも付き合ってないんでしょ。それなら今童貞を捨てられるなら魅力的じゃない?」


俺は優しく笑顔を見せた。確かに付き合っていないだが体の関係だけを結ぶくらいなら、俺の彼女が欲しいという欲を満たしていない。それに悠香の悲しむ顔はみたくないんだ。まぁその前にヤンデレ化して暴走しそうだが。まぁ要するに好きでもない相手と付き合うつもりも、体の関係を結ぶつもりはない。


「俺は悠香が大切なんです。今のところ一番ですね。そんな悠香の悲しむ顔は見たくないので。遠慮します」


まぁ俺を好きなってくれておれも好きになったら付き合うが。悠香のヤンデレ具合を考えると高校生のうちにできるかどうか。放課後デートとか、制服ディズニーとか行ってみたい。愛して愛されてそれが俺が彼女が欲しい理由だ。


「それなら残念ね。はぁーいい男いないかしら?」


切実な願いだな。美人でも高学歴だと避けるんだな。このまま仕事が恋人になりそうだ。なんか可愛そうだな。ちっぽけなプライドを持つ男が多すぎなんだよ。彼女にするなら自分より下がいいって時点で男尊女卑だ。そして女子も頭のいい人を狙うから需要はあるんだろうな。


「向之原さんならすぐにいい人を見つけられますよ。お医者さんが無理なら経営者を狙えばいいと思いますよ。経営者ならそう言ったプライドは持っていないでしょうし」


「経営者ね。盲点だったわ。その辺狙ってみるわね。もう行っていいわよ」


「それでは。これからも悠香をお願いします」


俺は受付をでて、悠香の病室に向かった。十中八九今の会話聞かれたよな。ヤンデレ化しなきゃいいが。そう思いながら、俺は病室に向かうが、やたらと視線を浴びる。だがそれ嫉妬というより好意的な視線が多い。これても多少はイケメンた。病院には少ないから入院患者からしたら珍しいのだろう。


やがて病室に着くと、俺は息をふぅーと吐いて入った。


「言ってきたぞー」


「あ、義弘くん。いつの間に向之原さんと仲良くなったのかな?あのままヤる約束をしたら血祭りにあげるところだったよ。でも大切な幼馴染みって言ってくれたからそれはなしにするよ。笑顔が見たいかぁー。いくらでもこの笑顔を見せてあげるよ」


どうやらヤンデレ化は防げたらしい。盗聴機は当たり前のようにつけてるらしいが、どこにつけているんだか。外したところで花梨も手を組んでいるからどっかしらにつけられるから意味ない。これからは発言にも注意しなきゃならないな。いつヤンデレ化するか分からないからな。


「それでこの土日なんか面白いことあった?」


「なんかサイゼ行ったら、悠香の友達に会ったくらいだな。勿論好きになってないぞ」


「へぇー友達ねー。それで花梨ちゃんなンかその人に義弘くんは惑わせてなかったかな?」


「胸を見てました」


おいそれは言っちゃいけないことだろう。みるみるうちに悠香から目のハイライトが消えていく。これはヤンデレ化したな。最近ヤンデレ化しすぎじゃないか。


「巨乳か。そんなにあんな駄肉がいいの?あんなのが義弘くん惑わしているんだね。削ぎにいかなきゃ。義弘くんは私のようなちょうどいい大きさが好きだよね?巨乳好きならその価値観をワタシノカラダヲツカッテカエナイトネ」


監禁する気満々じゃねーか。何とかしないと俺の自由がなくなる。どうするか、俺は足好きだ。だから悠香の足の方が好きなことを言えばいいか。


「俺は巨乳よりも悠香の足が好きだぞ。それに胸に目がいくのは仕方ない。巨乳よりも足を重視している。すかんとから白く透明感があって柔らかそうな悠香の足は最高だ。だからどこからともなくだしたナイフを置いてくれ」

 

どこからナイフをだしたんだよ。病院食でそれ使わないよね?てことは常に持ち歩いているのかよ。怖すぎだろ。いつでも削げるようにとかか。胸に目が言ってしまうのは男子なら誰でもいっちゃう。特に歩いているときに揺れてるとな。  


「ホントウニワタシノアシガスキナノ?」


「本当だ。むしろ悠香の足じゃなきゃ満足できないまである」


すると悠香は元の目になった。どうやら上手くいったらしい。悠香に会うたんびにヤンデレ化してるような気がするんだか。悪化の一途を辿っている。これじゃ女子と目があっただけでいつか潰しにいきそうだ。


「ふぅーん本当みたいだね。それなら許すよ」


まじで花梨もあまりそ言うことを言わないで欲しい。どうなるか分かっているだろう。まぁ嫉妬して悠香にも言わなきゃいけないと思って言ったんだろう。まぁ反応した俺が悪いから責めたりはしないが。 


「それならよかった。それより早く食べてくれ」


きっとその美味しさに感動することだろう。病院食じゃ飽きるからな。



 






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