第28話
俺は鞄から料理を取り出すと、悠香は目を輝かせる。本当に好きだよな花梨の料理。まぁ俺も世界で一番美味しいと思うが。プロ顔負けの料理の腕だからな。味噌汁と肉じゃがと小松菜と油揚げの煮びたしだ。悠香は和食料理が得意でよく家でもでてくる。そして悠香も和食が好きなのだ。だから好みとマッチしている。
「わぁーどれも美味しいそう。花梨ちゃんはやっぱ料理上手だね」
「ふっ俺の妹だからな。できないことはない」
「そうですお兄様の妹ならこれくらいできて当然です」
「それなら私もこのレベルにいかないとなー。なかなか壁は高いね」
まぁこのレベルは何年も鍛練を重ねてきた結果だからな。そう簡単に到達できるレベルじゃない。花梨も最初は料理は得意ではなかった。駄がこのレベルまで来たんだ。努力すればいけないこともないだろう。悠香みたいになんでもできるやつならなおさらだ。
「悠香ならできるだろ」
「ふふ、頑張ってできるようにするよ」
「そういえば、悠香は暇か?暇ならなにか持ててくるが」
「参考書が欲しいな。毎日勉強してたから勉強しないと落ち着かないんだよね」
勉強家だな。まぁ悠香の成績なら納得だが。悠香なら東大にだっていけるだろう。そしてミスコンで優勝もできるだろう。それが他の大学でもだ。まぁ芸能人だから当たり前だが。悠香ほど可愛いやつはそういないからな。
「参考書か、それなら俺が持ってくるよ」
「ありがとうー」
それから少し談笑して、お昼の時間になったので、花梨は料理をレンジでチンして、テーブルに並べる。やはりどれも美味しそうだ。悠香は美味しそうと言って、いただきますと言って食べ始めた。
「んー美味しい肉じゃがが口でとろけて、味が染み込んでいて美味しい。味噌汁もだしが効いていて美味しいね。どれも和食レストランよりも美味しい。やっぱり花梨ちゃんの料理は私が食べたなかでもトップクラスだね。それに天使だし」
下の肥えている悠香がそれを言うなら本当に美味しいんだろう。まぁ花梨の料理だから当たり前だが。花梨の夫になるやつは羨ましいな。俺も料理ができる彼女が欲しい。美少女で優しく自由をくれるやつがいい。まぁ彼女ができたら悠香に潰されそうだが。それを乗り越えられるくらい精神的に強いやつがいいな。
それから悠香は料理を美味しい表情をして食べ終わり、ワクワクした感じになった。俺のケーキをそんなに楽しみにしてくれてるのか。気合いをいれて作ったからきっと気に入ってくれるだろう。俺は鞄からマックスケーキを取り出す。するとその匂いを嗅いで甘い匂いがするって悠香は目を輝かせた。
「ふっ食べたらもっと甘いぞ。やみつきになるくらい」
俺が研究に研究を重ねてきたマックスケーキだからな。甘さは折り紙つきだ。まさしく最高で最強である。この甘いケーキを越える甘いケーキはないだろうと思うくらいだ。これに抹茶があったりするから、水筒から抹茶をだして、悠香の机に置く。
「召し上がれ悠香」
「いただきます」
一切れ食べた。すると目を細めてその甘さに感動をしていた。
「すごい甘くて美味しい。マッカンをそのまま食べてるみたい。それと抹茶とよく合うね」
そりゃマッカンを完全再現したからな。美味しくないはずがない。まぁ悠香に美味しいと言われて嬉しいが。これからも周一で作ってくるか。デザートして平日に。前日に作ればいいからそこまで大変じゃないし。普段はやる気ないがな。
「これなら周一で食べたいくらいだよ」
「いいぞ、周一で作ってくるぞ。毎日は無理だが」
「いいの?てことは私と周一でお昼食べてくれるってことだよね?」
それは失念していた。かと言っていつも食べてる場所につれていくと、食べてる場所がばれて毎日来るようになるよな。はぁーあの嫉妬の視線を浴びながら食べなきゃいけないのか。それだけならまだしもカップルだと思われるのだけは避けたい。彼女できなくなっちゃうからな。悠香が変なことをやらなきゃいいが。
「そいうことになるな。周一だけだからな。悠香と食べてるだけで嫉妬の視線がすごいからきついんだよ」
「それなら式神をだして威嚇させればいいんじゃない?」
「話しかけてこないからそこまでやる必要はない」
ナンパしてきたらやるが。まぁ俺が隣にいれば学校でしてくるやつは相当自信の持ったイケメンぐらいだろう。まぁそいつらは恐らく悠香が撃退してくれるだろうな。慣れてるだろうし。むしろ慣れすぎて、毒舌になりそうだ。それだけ憩いの時間を台無しにしたくないってことだろう。
「義弘くんがそう思うならいいけど。ナンパしてきたら私は容赦なく撃退するからね。折角の楽しみを邪魔されるのは嫌だから」
「それは邪魔する気ない」
仲間にいれるのもいれないのも悠香が決めることだからな。毒舌で追い出そうが、なにも思わない。少しは悠香が興味を持っているものを勉強してからナンパしてこいと思うが。
「それなら大丈夫だね。それにしても本当に美味しいね」
「お兄様私も一切れもらいます」
「ああ、味わってくれ」
花梨は一切れ切り分け皿に乗せ食べ始めた。甘いどんなケーキよりも甘いですと言った。
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