第36話

やがてアイドルのグッツショップに着くと、俺達は入った。一面にアイドルの生写真が飾ってある。やっぱアイドルなだけあってみんな可愛いな。まぁ悠香や花梨も負けてないが。だからか視線が集まる。まぁアイドル好きは美少女好きだから仕方ないが、思ったより視線が少ない。だがそれもそうだそこにいたのは花梨に負けず劣らずの美少女がいたのだ。


あれは美海さん?なんでここに。それに隣にいるのは正弘さんか、たしか正弘さんはアイドル好きで知られているが。美海さんはアイドル好きだと知られてないが。それよりアの二人どっちも美形だから目立っているな。


「お兄様あの二人美少女とイケメンですね。アイドルにも負けないくらいの」


「ああ、そうだな。変装してるが、あの二人は芸能人だからな」


「え?そうなんですか。誰ですか?」

 

「声優の美海さんと、小説家の正弘さんだ」


「どっちも今をときめく有名人じゃないですか。だから目立っているんですね。お二人は気にしてなさそうですが」


多分アの二人は視線に慣れているんだろうな。ちなみに俺は二人のファンである。だからサインが欲しいんだが、あの二人もばれるのはいやだろう。どうするか。


花梨は二人近づいた。すると二人はこっちを向く。


「どうしたの?君達」


「正弘さんと美海さんですよね。ちょっといいですか?」


「私たちの正体分かったんだ。いい目してるね」


「気づいたのはお兄様です。一旦ここを離れてもいいですか?」


「買うもの買ったらな」


そう言って美海さん達は買うものを済まして俺達の方に来た。芸能人が二人も俺のことをみている。それにしても美海さん可愛すぎだろ。でもこの二人の接点てなんだ?


「それでなんか用があるのか?」


「お兄様サインが欲しいじゃないですか?」


そのために二人を呼んだのか?なんとできる妹なんだろうか。悠香だったらなにあの二人みてるの?芸能人なら私だってそうでしょ。嘘の情報流して芸能活動できないようにさせようかしらとか言うからな。


「君がそこの子が言うお兄様か。なかなかイケメンだな」


「正弘さんに言われて光栄です。お二人のサインが欲しいんですが、もらってもいいでしょうか?これ小説なのでここにしてください」


「いいぞ。美海もいいよな」 


「いいよー。それにしても可愛い妹さんだね。正弘くん足に目移りしてるのバレテルヨ?」


花梨の足をみていたのか。てことは正弘さんも足フェチなのか。仲良くできそうだ。それに正弘さんなら花梨を預けられる。


「正弘さんよければうちの花梨を、、、、」


「ソコノキミマサヒロクンハワタシノモノダヨ」


これは悠香と同じもの。ヤンデレか。まさか正弘さんもヤンデレに悩まされるとは。


「大丈夫だぞ。美海。俺は美海だけが好きだからな」


すると目のハイライトが戻る。え?正弘さんって美海さんと付き合っているのか?やんでれだと色々制限かかるのに。それとも元々好きだったとかか。


「そこの君間違って妹さんを紹介しちゃダメだよ」


「はい、それで二人は付き合っているんですか?」


「付き合ってるよー」


そう言って、美海さんは正弘さんの腕に抱きついた。ぐっ巨乳が当たっていて羨ましい。それにしてもヤンデレとかの対処法とか分かるだろうか。正弘さんは爽やかイケメンだから近寄ってくる女子も多いだろう。だからそれをいなす方法も知っているはずだ。


「それより美海のヤンデレにびびらないとは珍しいな」


「まぁ幼馴染みにヤンデレいるので。これくらいならよくあることなんですよ」


ヤンデレは一回慣れると誰のでも恐怖を抱かなくなる。だがヤンデレは監禁とかするから発言には気を付けないといけないが。言葉を間違えると、一気に悪い方向に傾く。


「幼馴染みがいるのか羨ましいな。しかも多分美少女だろ。主人公みたいだな。俺の知っているやつみたいだ」


え?なんで俺の幼馴染みが美少女だって分かったんだ?俺一切教えていないはずなんだが。妹が美少女だから幼馴染みも美少女だろって感じか。それなら可能性としてあり得るな。


「まぁそんな雰囲気はしてるよね。違うところといえばイケメンなところかな?」

 

例えそうだとしても、悠香が潰していくからあんまり意味はないがな。モテることは悠香が飽きない限り無理だろう。ああ彼女欲しい。正弘さんは彼女がヤンデレだけど気にしないのだろうか。好きな人のためなら制限されても気にならないタイプか。


「そうだな。イケメンで主人公最高だな」


「まぁことごとく幼馴染みにフラグが龍前に潰されてますが」


「君の幼馴染みもヤンデレか。でも愛してもらってる感があってよくないか?付き合っているのか?」


「俺は彼女ができても自由が欲しいので付き合っていないです。それに悠香は姉としかみれないんですよね。色々世話を焼いてくるのて」


「そうか、サイン書き終わったぞ。この後仕事の打ち合わせがあるから俺達は行くな。これ連絡先な。秋葉楽しめよ」


「はい、それでは頑張ってください」


さりげなく連絡先渡されたが、失くさないようにしないとな。これなくしたら大問題だし。

















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