第37話

俺たち正弘さん達と別れた後、再びアイドルショップに戻ってきた。そしていろんな美少女に囲まれながら、俺達は櫻坂ゾーンに行く。やっぱりねるとるんの足はいいよなぁー。白くて透明感がある。


「お兄様選びましたか?」


「ああ、二十枚くらいだな」


ねるとるんのを合わせた数だ。まだ持っていないものは多いが、今株をやってない段階で、たくさんは買えないからな。少しだけにしておく。マフラーはライブに行くたんびに買ってるからいいか。後は缶バッチだな。俺は名前でまとめてあるグッツを漁ると、顔つきの缶バッチが見つかったのでそれを取り、かごに入れた。

 

「お兄様私も決めました」


ねるのイラストの入った缶バッチとクリアファイルを持っている。それプラス生写真を買うんだろうな。選んだのは悪くない。生写真はねるのをだろう。花梨は持ってない生写真は結構あるからたくさん買うんだろうな。


「俺も決めたぞ。すいませーん」


「はーい。なんでしょうか?」


「生写真をお願いしたいんですけど」


「はいどれになさいますか」

 

「これとこれとこれです」


「私はこれとこれとこれです」


やっぱりねるの生写真が多いんだな。まぁ花梨は熱狂的なねるのファンだし、分かっていたことだが。俺はねるとるんの生写真を頼んだ。しかも太ももが見えるやつ。可愛すぎてにやけちゃいそうだ。まさしく天使と言っても過言じゃないだろう。


「分かりました。少々お待ちください」


そう言うと指定した生写真を店員さんがとって俺達に渡した。それにしても生写真コンプリートで4000円は高いな。これを四セット買ったから一万六千円かそれプラスグッツも買ってるから約二万円結構使ったな。花梨はもっと使っているだろう。10セット以上買っていたし。俺も早く株を始めないとな。


「お会計は二万円になります」


「ちょうどです」


「はいちょうどお預かりします」


それでお会計が終わると、俺は店の外に出た。ここからなら花梨が会計をやっているのも見えるし、ナンパしたりはしないだろう。店内にいるやつは俺と一緒にいたのをみてるだろうし。


やがてお会計を終えると、満足げな顔で花梨はでてきた。恐らく六万くらいしてるだろうな。俺も早く稼ぎたいな。株だとすぐに大金稼げる訳じゃないから、バイトをするか。できれば時給が高いのがいいんだが。


「お兄様あんなに出して大丈夫なんですか?」


「貯金はそれなりにあるから大丈夫だが、やっぱ稼ぎたいな」


「それなら私のところで事務バイトをしませんか?」


事務か、肉体労働じゃないからそんなに大変じゃないし、デスクワークなら時給も高いだろうしちょうどいいな。普通の高校生は事務バイトはできないんだが、ましてや芸能事務所なら余計にだ。だが花梨の紹介なら働けるだろう。


「お願いする。やるのは普通の事務作業か?」


「それプラススケジュール管理です。まぁ難しいことはやりませんよ。ちょうど大学生が就活で抜けたので募集をかけようか迷っていたらしいです」


「それならちょうどよかったな。他じゃそんなに稼げないからな。事務バイトなら時給高いしよかった」

 

俺達はエレベータで下まで降りると、駅に向かった。夕食を家で食べるなら、作る時間を考えるとちょうどいいからな。できるだけ外食より花梨の作ったご飯が食べたいしな。


「それじゃそろそろ帰るか」


「そうですね。今日はカレーにしましょう。それプラス味噌汁なんてどうでしょうか?」


花梨の作る味噌汁は美味しいからな。ちゃんと出汁もとってるから他のインスタントとは味が全然違う。カレーもピリ辛だから、ちょうどいい味だ。インドカレーは辛すぎだが。


「いいな。それでスーパに行くか?」

 

「いや、材料はあるのでスーパには行きませんよ」


「そうか、それならこのまま帰るか」


「そうですね。お兄様今日も腕によりをかけて作りますよ」


花梨の料理は何を食べても美味しいから楽にしみだ。花梨ほどいろんな料理が美味しいやつはいない。夫になるやつは羨ましい。まぁそう簡単に花梨は渡さないけどな。花梨の夫はイケメンでお金持ちじゃないと俺は許可しない。それは父さんも一緒だろう。それに式神をつければ本当の性格は分かるしなるしな。


「それは楽しみだ。花梨のカレーは店並みだから美味しいからな」


そしてカレーを食べた後に甘いものを食べると余計に甘く感じるから最高なんだよな。そんなことを話していると、秋葉に着いた。さっきよりもコスプレしてるやつが増えたな。どっかでコスプレイベントでもやっているんだろうか。


「お兄様私のコスプレとか、どうですか?」

 

花梨のコスプレか、想像してみる。ミニスカートから伸びる足。スベスベそうな太もも最高じゃないか。まさしく俺のマイシスターエンジェルだ。


「最高だな。今すぐにでもコスプレしてもらいたいくらいだ」


「フフそれなら今度コスプレをしましょうか」

 

「是非お願いしたい。足がでているので頼むな」


「お兄様は私の足が好きですね。嬉しいですけど」


やっぱコスプレといえば、過激な衣装だろう。特に足がでているやつは楽しみだ。そう考えながら電車に乗った。

















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