第31話
俺達は食券を買うと、席に座った。ここはカウンターだからラーメンを作っている姿を見えるのが特徴だ。チェーン店とは違いスープもオリジナルで作っているからなかなか迫力がある。それに美味しそうな匂いが漂ってくるしな。ラーメンほど作る家庭に興奮する料理もないだろう。
「お兄様ここの激辛ラーメンはどのくらい辛いのですか?」
「辛いだけでなく味も力をいれてるから美味しいぞ。特に麺が細いのがいい。しかも替え玉ひとつ無料だしな。値段も高くないし最高だぞ」
そう替え玉が一杯無料っていうのは大きい。やっぱり激辛を食べると替え玉を頼みたくなっちゃうからな。激辛はもっと麺と絡ませて、食べたいと思うからな。まぁ昼に来ると混んでるのが難点だが。まぁ近くに高校があるから仕方ないっちゃ仕方ないが。高校の近くにこんな美味しいラーメン屋があったら普通行くよな。渋幕の近くにもラーメン屋できないかね。放課後とか一人で行きたいんだが。行きつけのラーメン屋は憩いの場になるからな。
「楽しみです。お兄様の美味しいは外れありませんし」
「ラーメンに関してはだかな。イタリアンとかだとサイゼとかが好きだしな」
「サイゼは誰でも好みますよ。あの値段であのクオリティなんですから」
悠香はそこまで好んでなさそうだったが。まぁあいつは高級料理を食べまくっているから舌が肥えているんだろうね。お弁当もシェフが作っているって言っているし。お弁当なシェフとか豪華すぎだろ。本当は学校に行くのもお迎えもする執事がいるらしいが、俺と帰るために断っているらしい。それなら俺も乗せて一緒に帰る方がいいよな。
「いいですね悠香さんは放課後デートできて。私も制服デートとかしてみたいです」
制服デートか。確かに悠香とはよく制服でどっか行くが、悠香はそれも込みで制服でどっか行くのだろうか?確かに制服デートというのは男の俺も憧れる。制服から伸びる美しい足。そしておしゃれなネックレス。美少女ほど制服が似合うからな。だからよく芸能人が高校卒業したのに制服を着たりすると可愛かったりする。もちろん悠香も花梨も可愛いんだが。
「それじゃ今度俺が桐蔭学院まで行こうか?そうすれば制服でどっか行けるだろう」
東京の女子高生をみれるというのもあるし。東京はおしゃれな女子高生がたくさんいる。至福時を過ごせるだろう。もちろんナンパなんかはしないが。花梨とでかけるのに他の女子にかまけたりはしない。デートならそれ相応の対応をする。
「本当ですか?ふふ彼氏が来たと自慢できますね」
「いや誤解はさせないでね?ちゃんと兄ということを伝えてね」
女子高だからどこまで情報が広がるか分からないし。花梨は美少女だ。だから噂もすぐに広がる。中にはXにポストするやつもでてくるかもしれないから余計にかの徐を作りにくくなる。だからちゃんと兄だと伝えて欲しい。悠香は勘違いをしないだろうが。事前に伝えるからな出かけること。
「仕方ないですね。そうします」
それに花梨はモデルをやっているから、恋愛事が絡むとめんどくさくなる。モデルにもガチ恋のファンもいるしな。学校外に広がったときに大変なのはそのためだ。ガチ恋勢が学校まで特定して押し掛けたりしたら厄介だからな。週刊誌とかも普通にストーカーするしな。
「少しはモデルでファンがいることも考慮してくれよ」
「お兄様と付き合えるならいくらでもてきはいても構いませんよ」
「付き合わないからな?それに敵ができたら間違いなく俺が恨まれて、殺傷沙汰になりかねない。まぁ死ぬ気はないけど」
「あ、ラーメン来ましたよ。食べましょう」
「そうだな」
『いただきます』
ああ、この麺に絡む激辛スープが最高だ。辛いだけでなく、脂っこくなく、ピリッとした辛さがたまらない。これこそ究極の辛さ。脂やしつこくない味がいい。
「美味しいですね。さすがお兄様が選んだだけはあります」
「そうだろ。辛いラーメンならそこそこ千葉市周辺は食べ歩いたからな。ここはその中でも上位にくる美味しさだからな」
ラーメンは蔵出し味噌か、激辛ラーメンに限る。だからいくラーメン屋は偏っているが。まぁ料理というものは自分の好きなものを探すものだし、ある程度好きなものが決まっているならそれから探せばいいだけだしな。
「このスープも辛いだけでなく、美味しさを追求もしてますね」
「そうだろ。辛いだけじゃ美味しいラーメンとは言わない」
それから俺達は無言で食べた。やがてスープまで飲み終わると、花梨も飲み終わったみたいだ。そして水を飲み、口の中を綺麗にした。それじゃそろそろ行くか。
「それじゃ行くぞ。ラーメン屋はあまり長くいすぎるのはマナー違反だからな」
「はいそれでゲーセンに行きたいのですかどうでしょう?」
「いいぞ、なんか取って欲しいものがあったら言えよ取るから」
野球してるときとユーホーキャッチャーやってるときはなぜかゾーンに入れるからな。大体のものは取れるのだ。
「分かりました。ねるさんのぐっつが欲しいのですが」
花梨は俺の影響を受けて櫻坂のファンなのだ。悠香は嫉妬して、俺からアイドルを遠ざけようとしてるが。義弘くんなら出会う可能性が高いとかあり得ないことを言ってな。俺達はゲーセンに向かった。俺もねるのグッツ欲しいな。頑張って何個か取ってみるか。集中すれば取れるだろう。
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