第32話
やがてゲーセンに着くと、俺達は櫻坂のグッツを探した。千葉だからすぐになくなっている可能性も考慮している。それだけ櫻坂は人気なのだ。都心だともうすでにないだろう。千葉なら多少の可能性は残っている。するとある一角に櫻坂のグッツが置いてあるのが見えた。よかったあったか。
「あったぞ花梨」
「あ、本当ですね」
缶バッチとキーホルダーか。どっちも顔が全面にでている。ファンなら欲しくなるのも当然か。それだけ魅力的なデサインだ。とりあえず缶バッチから取りにいこう。
「缶バッチから取りにいくぞ」
ふぅー深呼吸を俺はして集中力を高める。よしゾーンに入った。この状態なら取れないものはない。数回で取ってやる。俺は100円玉をいれて開始した。まずは出口付近に持っていくことが大切だな。
俺は出口付近に何回か落としながら、近づけた。よし後は近くから滑り落とすだけだ。そして滑り落とした。よし一個目。二個目は他ののと一緒にに落とすか。るんのが近くにあるからついでに取るか。そして俺は二つ取った。やはりゾーンに入ると、集中できるな。
「二つ取れましたね。これでお揃いです」
「ああ、そうだな。るんのも取れたしよかったわ。二つ目はキーホルダーか」
今のゾーンなら余裕だな。100円を入れて、開始した。ひっかける部分にキーホルダーをひっかけて持ち上げて取った。よしキーホルダーも取れた。これで取りたいものは全て取った。俺はゾーンを解除した。
「相変わらずすごい集中力ですね」
「勉強でたまゾーンに入ることもあるが、結構集中できるんだよな」
ゾーンとは集中してると発揮されるものである。俺は自分の意思で特定の分野は入ることができる。勉強はそこまで集中できないから一週間に一度だけだが。そしてゾーンに入ると、かなり勉強に集中できる。
「ほれこれグッツな」
「ありがとうございます」
「それじゃこのまま千葉にいるのもいいが、折角の休日だし、 アニメのグッツをみたいから秋葉に行くか」
「それなら夕食も秋葉にしましょう」
「そうだな。俺の青春ラブコメは間違っているのグッツたくさんあるといいな」
いろはのグッツがほしい。あのあざとがたまらないんだよなぁー。ちなみにグッツは押し入れに飾っている。鍵もつけてな。悠香にばれるとヤンデレ化して、グッツを目の前で燃やされるからな。
「きっとありますよ人気作品なんで」
そう花梨は言うと、俺の腕に抱きついてきた。相変わらず胸をムニムニと押し付けてくる。花梨さんやそんなに胸を押しつけると、俺の子供が反応しちゃうんだが。妹に反応するとか普通にヤバイ。それに嫉妬視線が四方八方から押し寄せられる。俺に話しかけようとしたやつも離れていく。花梨みたいな美少女に対抗できるやつはそういないからな。
これじゃ端からみたらラブラブカップるんじゃん。このブラコンぶりをどうにかしないとな。彼女がこれじゃ作れない。回りに同じ学校のやつがいないことを祈るか。いたら噂が駆け巡って悠香がヤンデレ化して花梨までも攻撃しかねないからな。
千葉駅に着き、俺達は電車に乗った。花梨は俺のてを自分の太ももの上に乗せてきた。柔らかい。これが女子高生の足か。しかも俺の手の上にさらに自分の手も重ねているから、さらに手のすべすべ感も伝わってくる。生足を触りたい衝動をなんとか押さえながら、早く秋葉に着いてくれと願った。
このままじゃ触りたくなっちゃうしかも足が透けてるワンピースだから余計にな。女子高生の足というのは俺にとって憧れであるからな。やっぱりそれ以外の女子とは次元が違う。
「お兄様触りたいなら触っていいんですよ」
耳元で甘い言葉を囁いてきた。欲望に負けたら回りから変態扱いを受けるし、妹の足を触ったという罪悪感も残る。
「触んないからな。変態扱いを受けるんだから」
「大丈夫ですよ彼女にしか見えませんから」
大丈夫じゃないから、もし俺を知っているやつに知られたら余計に彼女ができにくくなるだろう。できるだけ彼女ができないような行動は慎みたい。俺が兄妹がいることを知っているのは悠香と隆弘くらいだ。だから触ったらカップルにしか見えなくて噂が駆け巡り、近寄ってくる女子がいなくなる。悠香が潰すせいで、普通の女子は近寄ってこないし。これじゃイケメンになった意味がない。元々モテルためにイケメンになったんだから。
「お兄様は私の自慢の兄ですが、だからと言ってどこの馬の骨と分からない女子に渡すきはないんで。むしろ同じ学校の人がいるなら好都合ですね」
「さりげなく心読むなよ。それに俺は美少女で普通に優しい彼女が欲しいんだよ」
「それなら私とかいいんじゃないですか?」
「妹と付き合ったら兄として失格だ」
「でも千葉の兄妹なら普通ではないですか」
いや普通じゃないから。それフィクションだからね?アニメだから通用するんだよ。父さんにも反対されるわ。そもそも付き合うきはないが。妹じゃなかったら付き合っていただろうが。だがそれはもしもの世界だ。現実は妹なんだからそれはない。
そんなことを話ながら足を触ら競られてると煩悩退散と唱えていると、あっという間に秋葉に着いた。
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