第20話
マッカンを再び飲んで、やっぱマッカンほど勉強した後に飲む最高の飲み物はないと再認識した。数学もテスト範囲のとこらなんとなく分かったし、達成感がハンパないから余計に美味しく感じる。花梨もマッカンヲとなりで飲んでいる。教える方も頭を使って疲れるからな。二人揃ってマッカンを飲んでいると、端から見たら、甘党すぎる兄妹だと思われそうだ。
「やっぱりマッカンは最高ですね。これこそ千葉県の誇れるもののひとつです。あとはやはりイオンの本社があるところですかね」
「千葉市の中でも幕張は特に発展してるしな。日本の誇る幕張メッセもあるし。千葉市は住むには最高の環境だよなぁー」
あとは日本で有名なスポーツもプロ球団が千葉市に結構あるからな。さすが千葉県の中心地といえる。それに千葉一律の高校は二校あるが、どっちも頭いいしな。市立高校が二つあるなにもビックリだろうが、どっちも偏差値60を越えている。
「そうですね。幕張は町は綺麗なのに、人がそんなに多くないっていうのもいいですね」
それは分かるな。これだけ東京みたいに色々揃って、綺麗なのに住んでいる人は多くない。治安もそれなりにいいし、これを知っている人が少ないから人も多くなく、空気も綺麗だ。
「そうだな、今日は夜は外食にするか?勉強の後にまた作るの面倒だろ」
「そうですね。これだけ千葉県のことについて、語ってたらサイゼリアに行きたくなりました」
「それじゃサイゼに行くか」
サイゼは千葉県発祥の代表的なイタリアンチェー店だ。安くでそれなりのものを食べれるという学生のみかたのような店だ。ちなみに花梨は女子にしては珍しくサイゼが好きで常連だ。店員さんに顔を覚えられてるレベル。ここに美少女がよく来ると噂になってお客さんを呼ぶくらいのな。どんだけ行ってるんだよ。
俺はすぐに用意を済ませて、外で花梨を待っていた。少し経ち軽く化粧をした、花梨がでてきた。そういえば泣き腫らしていてそのまんまだったから化粧してなかったな。化粧しなくてもナチュラルメイクだからそんなに変わったりはしないが。元々顔が整っていて、少し大人ぽく見えるくらいだ。
「それじゃ行くか」
「はい」
鍵を閉めて、俺達はサイゼに向かった。花梨はサイゼに行ったら何を食べようかなとルンルンした気分で言っている。ミラノ風ドリアとかいいんじゃないかというと、それとペペロンチーノがいいですよねと言ってきた。その二つ食べても千円いかないという破格の安さ。日本に生まれてよかったわ。
やがてサイゼに着くと、俺達は二名ですと言って入った。するとザワザワした雰囲気になる。まぁいつも一人で来ている美少女が男をつれて入店すればそうなるか。男は俺を恨み籠った目で見てくる。言っとくけど彼氏ではないからな。まぁその辺の男には渡さないが。俺は紙に番号を書いた。
「それじゃ頼みましょう」
「そうだな、すみませーん」
「はーい今いきます」
そう言うと、店員さんが来た。おお歩くと胸が揺れてる。巨乳すぎだろ。花梨からはジト目で見られる。仕方ないだろ。あんなに揺れていたら男なら見てしまう。
「はいご注文はペペロンチーノ二つとミラノ風ドリアとドリンク飲み放題でいいでしょうか?」
「はいそれで大丈夫です」
「分かりました。それにしても花梨ちゃん彼氏できたんだね」
ん?なぜ花梨のことを。顔を覚えられてると言っても下の名前までは知ってるはずないよな。知り合いか?
「えーと七瀬さん花梨は彼女じゃなくて妹だぞ」
「むぅーお兄様せっかく彼氏ってことにして、そこら辺の女子のナンパを防ごうと思ったんですよ」
確かに話しかけられるが、わざわざとなりに妹がいるのにナンパしてくるやつなんていないだろう。むしろ花梨がナンパされるか心配だ。イケメンはとなりに男がいようとナンパするからな。俺のことをいないもの扱いにしてな。まぁそんなことをして来たら霊圧を加えて、ナンパされないようにするが。
「それより一人でお店に来ている花梨の方がナンパされたりしないのか?」
「確かに一人できてるとされますが、お兄様にもらった式神を出したら、逃げていきますね」
まぁあれは鬼だしな。普通のやつだったら怖くて逃げ出すだろう。ナンパされないために鬼をわざわざ倒して式神にしてきなしな。最初は花梨の式神にしたらごねるかと思ったが、主の妹君なら俺が守る義務があると言って快く引き受けてくれた。
「まぁ鬼だしな。そいうわけなんで軽い感じで話して大丈夫だぞ」
「分かりましたよ。私は花梨ちゃんと同じクラスの七瀬夏子です。よろしくお願いしますねお兄さん♪」
「よろしくな七瀬」
「夏子、胸はやっぱり小さく見せた方がいいですよ。そんなに巨乳を揺らしてるからしょっちゅう体目当ての人にナンパされるんですよ」
男としてはそのまんまがいいが、ナンパされるなら小さく見せた方がいいな。この人天然ぽくって胸元も開けてそうだしな。今も少し開けてるし。
「うーんでも苦しいんだよねぇー」
「なら削ぎ落としましょうか。お兄様を誑かすものは滅っさないと」
目ががちなんだか。なんか悠香の影響受けてない?
「分かったよ。押さえるからそのフォークを持ちながらそんな怖い目しないでぇー。そ、それではごゆっくりー」
そう言って去っていった。逃げたなあれ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます