第22話

ペペロンチーノを味わって食べていると、花梨はもう食べ終わったみたいだ。相変わらず食べるの早いな。ミラノ風ドリアももう半分食べ終わっている。まぁ花梨は俺が食べ終わるの待ってくれるから、ちゃんと味わおう。サイゼドリンクバーにマックスコーヒ導入されないかな。そうすればほぼ毎日来るのに。まぁ悠香に止められるかもしれないが。


談笑しながら食べているとやがて俺達は食べ終わった。ふぅーやっぱりサイゼは安定のクオリティだ。


「そういえばお兄様。なんで悠香さんは入院してるんですか?」


俺は苦虫噛み潰したような顔になる。あのとき油断しなければと思い出すたびに思ってしまう。もし刺しどころが悪かったらと思うと、血の気が引く。それだけお医者さんに言われたが危なかったのだ。もうこんなことにはならないように色々鍛える必要がある。


「俺の変わりに刺されたんだよ。心臓付近をな」


「お兄様何があったんですの?」 


「アニメイトで買い物してたら、強盗が来て、女子校正が人質に取られたから、助けまではしたんだが、伏兵がいることに気づかなくてな、刺されそうになったときに悠香がかばって刺されたんだよ」


悠香がいなければ俺は今ここにはいないだろうし、最悪悠香も花梨も自殺しかねなかった。だから悠香にはものすごく感謝している。それだけのことを悠香はしたのだ。俺は本当優しい幼馴染みを持ったよ。悠香じゃなきゃあの場面は動けなかっただろうしな。それだけ自分の命ってものは大切にするからな。


「お兄様は悠香さんに助けられたんですね。悠香さんには感謝しないといけませんね。なにか持っていた方がいいですね」


「手作りの料理持っていけばいいんじゃないか?悠香は花梨の料理好きだし。俺はなにか甘いものを作るからな」


マックスコーヒー味のケーキでも作るか。めちゃくちゃ甘党には好評間違いなしのケーキだ。悠香もマックスコーヒは飲むしな。魅力たっぷりのマックスコーヒケーキを作ってやる。店に出せるくらいの完全再現したケーキを作る。


「そうですね、お兄様は甘いの作るの得意ですもんね」


「自分で楽しみたいからな。マックスコーヒを広げるためにも。ちなみに作るのはケーキだ」


「私も一切れもらってもいいですか?」


「いいぞ、最高のケーキを作るぞ」


究極に甘いケーキを作ってやる。甘党誰もが好むような究極のケーキを。研究の成果を試すときだ。長年研究してきたマッカン味のケーキのな。これが再現できれば間違いなく売れるだろうな。


「楽しみです!それでは帰りましょうか」


俺達は食べ終えたので、帰ろうと言ったのだろう。今日はサイゼに居座る理由がないからな。やるとしても雑談をすることぐらいだが、それなら家でもできるし。


「そうだな、家帰ったら花梨は仕込みするのか?」


「そうですね、食べてもらうのが分かっているなら最高の料理を食べてもらいたいんで」


「俺もやることがあるからな。オリジナルケーキだし」


マッカン四本くらいいれなきゃいけないからな。まぁまぁ濃い味になるだろう。俺のこだわりの詰まったマックスコーヒ愛を見せてやる。マッカン好きならきっと喜ぶだろう。それほど甘々なできになるからな。


「お兄様の作るケーキはどれも甘くて美味しいですから楽しみですよ」


「それじゃ帰るか」

 

俺は会計を済まして、外に出た。ちなみに御鬼は呪符に戻した。その瞬間様々なところから視線を浴びるが、花梨は気にせず俺の腕に抱きついた。まるで見せびらかせるかのように。


「、、、、ふふお兄様は私のものです。そこら辺の女子にはあげませんよ」


「なんか言ったか?」


「なんでありません。それでどうですか?この胸。中々いいと思うのですが」


「それ妹に大してコメントするには難易度が高いんだが」


大変柔らかく最高でございます。巨乳じゃないが、ちょうどいい大きさで、マシュマロのように柔らかい。これこそ胸の真骨頂。まさに究極だ。悠香と並ぶくらい。


「むぅーお兄様はやはり夏子の胸がいいんですか?やはり巨乳が好みなんですか」


「いや花梨の胸もいいぞ。だが言いづらくてな妹だし。それに俺は胸より足派だ」


女子高生がいたらつい太ももを見ちゃうくらい。普通に変態ですね。悠香に変態と言えないな。まぁ太ももをさらけだしている女子高生が悪いんだよ。あれは見てくれと言っているようなものだ。つまり見ちゃうのは自然の理だ。


「それなら私の足はどうですか?」


そう言って上目遣いで聞いてくる。それもう言えって強制してるもんじゃん。わざとじゃなく自然にこれをやるんだよなぁー。あざとかったらあざといで片付けられるんだが。


「最高だぞ。足が長いながらも細くなく太すぎず、ちょうどいいくらいの足の太さで特に太ももの白くてすべすべ感のある足がいい」


妹にこれを言うと変態だな。まぁ分かっていたけど。花梨はふふといいながら最高なんてと、にやにやしながらぶつぶつ言っている。もちろん腕は離してない。だから無意識に胸を俺の腕に結構押し付けている。自ずと俺の視線は胸にいく。仕方ないよね男の子だもん!


















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