神絵師さんから表紙ラフがあがってきたぞォ!!

 皆の者ォ!

 神絵師様より表紙ラフがあがってきたぞォーーーーーー!!

 ギャーーーーーーーーーーーーーーーース!!!


 すまん。

 実はあがってきたのは少し前で、エッセイを更新する暇がなかった。

 マジでなかった。

 本当になかった。


 今、ド年度末じゃないですか。

 ド年度末とかが一番忙しいんですよ、私の場合。

 その上、地方出張とかも重なったり祝日が重なったり、原稿修正があったりで、エッセイの更新優先度が劇下がりでした。

 ゴメン!!


 って事で、表紙ラフがきた!

 ここまで来ると、もう脳みそ溶けて鼻から出るかと思ったよ!

 自分の!

 作品に!!

 表紙がつく!!!

 ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーース!(※2回目


 勿論、私はAmazonで自作出版してるから、自分で表紙書いて出してるんだけどさ。

 違うんよ。

 自分で書くのと、神絵師さんに書いてもらうのと。

 違うんよ。

 神絵師さんが神絵師さんである理由を、感じるよね。

 拝むよ。

 どっち方向へ拝めばいいんだ。

 取り敢えず全方向拝んどくか。


 勿論。

 勿論、神絵師さんは神絵師さんでした。


 しかし。

 ここで問題が。


 自分が作品に対して感じているイメージと、表紙ラフから感じるイメージに

 乖離があった……


 なんでだよォ……


 表紙ラフ自体は恐ろしく素敵なんだよ。

 コレ、単体で貰ったら、脳みそどころか身体自体が溶けるよ、自分の形を保ってられないよ。ちょっと溶けた気もするし。


 でも。


 それが「この作品の【表紙】なのだ」と思うと

「……? なんか、少し、……足りない?」


 って感じたんだよ。


 そこからが大変だった。

 私と編集者さんの間で「何が違うのだろうか」ってところを模索した。

 模索しまくった。

 模索してお互いに「うーーーーーーーーーーーーーーーん……」ってなったぐらい。


 実は、この「何かが足りない」は、編集者さんも少し感じていたようで。

 しかし、お互いにその「何か」が何なのか分からず、分からないから言語化する事も出来ず、

「XXXを足せばいいのかな?」

「主人公をXXXXXにすればいいのかな?」

「いやそれだとXXXだし」

「確かに。でもXXXXXXがXXXXXXで」

 と、メールで何度もやり取りをした。


 毎回、お互いに超絶長文のメールを送り付けあったよ。


 このやり取りをする時に「そもそも表紙とは」って所の原点回帰までして、色々話し合いました。


 これは、私の場合は、なんだけど。


 実は、私の作品の「悪役令嬢の継母」というのは、設定がド被りしている作品もそこそこあるんだよ。

 参考として、類似作品の表紙を並べつつ、今回のラフ絵を並べてみた時に

「埋没する」

 事が、物凄く気になってしまった。


 他の作品に埋もれたくない。


 これは、作者であれば誰しもが感じる事だと思う。

 自分の作品は自分の分身みたいなモンだしな。やっぱり「特異点」であって欲しいんよ。


 それについてを、編集者さんに長々と解説した。


 しかし、編集者さんから返されたのは

「特異点を狙いすぎると、そもそも買ってもらえない」

 という事だった。


 そう、思い出そう。


 書籍出版は、ビジネスなのだ。

 売れなければいけない。

 人気が出るか否かは、販売数に依存するのだ。


 今の主流の流行りから、大きく逸脱してはダメなのだ。

 流行りには、流行る理由があるんだよ。理由があるから流行ってるんだよ。

 流行りから逸脱しまくると、そもそも買う人の範疇に入れてもらえないんだ。


 よく考えれば分かる。

 流行りのラノベ表紙の中に、1つ20年前の作品を混ぜてみよう。

 確かに、浮く。

 だから目立つ。

 でも。

「買おう」とは思われない。

「古臭っ」と思われただけで終わってしまう。

 それじゃダメなんよ。

 目に留まるだけじゃダメなんだ。

「買って」もらわないといけない。


 買わせるにはどうしたらいいか?

 流行りから逸脱させちゃ、ダメなんだよ。

 流行りって何か?

 それは、今購買意欲を持ってるユーザにとって「これは面白いかも、期待できるかも」と思わせる「期待の初期値が最初から高いもの」なんだよ。

 それが「流行りに乗っかる」って事なんだよ。


 私が、「悪役令嬢」の流行に乗っかって作品を書いた下心と、同じ事なんだよ。


 んで、買ってくれた人のうち、その作品が「面白い」と感じるのは、そのうちの数%だ。

 本来であれば「面白い」と感じる人にだけ、売れて欲しいところだが……

 そうはいかない。

「面白い」と感じるかどうかは、買ってもらってからの話なんよ。


 絶対に数の関係は

 買ってくれた人の数 > 面白いと感じる人の数

 になるからね。


 だから、まず、「手に取ってもらう数の絶対数を増やす」──つまり、母数を増やす事が必要になる。


 あんまりにも「これは他とは違うんだよ」を前面押しすると、逆にそもそも手に取ってもらいにくくなるんだ。母数が減るって事。

 それじゃダメ。


「埋没はしたくない」

「でも狙いすぎても良くない」

 そこの共通認識が、私と編集者さんの間で取れた所で。

「じゃあどうする?」

 って所で、クッソ悩んだんさ。


 で。

 今まではメールでやり取りしていたんだけど、オンライン会議の時間をもらって、直接アレコレ話し合ったさ。


「パッと見た時は、他の売れ線から外れないんだけど、ほんのちょっとだけ他と違う方向に」


 それを表紙で表現するにはどうしたらいいか? って所についてを重点的に編集者さんと話した。

 そして、決めた。

 なんとか決めた。


 その決定事項を、編集者さんを通じて、神絵師さんに伝えてもらった。


 で。


 つい昨日、表紙ラフの修正案が届いたよ。


 最初に感じた「? なんかイメージと違うな」が軽減され「おお! イメージに近くなってる!!」と感じました。


 神絵師さんって、やっぱり神絵師さんなんだな。

 こっちのフンワリした感想を、ちゃんと形にして再現してくれるんやもん。


 って事で。


 表紙ラフ仮決定しましたァーーーーーーーーーーーーーーーー!!!


 乞うご期待だよ!

 発売されれば、の話だがな!

 発売されなかったら、神絵師さんの神がかり的な絵は、私と編集者さんだけが楽しめたって事になるな!

 神絵師さんの神がかり的な絵を見たかったら祈っててくれ!

 私も祈る!!!


 ここでポイント。


 自分の感性をアップデートしておこう。


 私自身、最近ラノベは全然買ってなかったんよ。

 だから、最近のラノベがどんな表紙か分からなかったんだ。

 だからさ。

 直接書店にも足を運んで、どんな状態で販売されているのかも確認したし

「キミラノ」サイトで「表紙で探す」で数百点のラノベの表紙を見比べたよ。

 脳が沸騰して鼻から出るかと思ったよ。

 一生分ラノベの表紙を見た気がするよ。


 しかも。

 ただ漫然と見るんじゃなくって、「どうしてこの作品がこの表紙になったのか」っていう、作者や編集者、出版社の意図をさぐりながら見るのがいいね。

 必ず、「意図」があるはずなんだよ。

 何を狙ってこの絵にしたのかを、探すんよ。

 これは、1巻に絞った方がいい。2巻以降は、1巻ありき、1巻買った人ありきの表紙である事が多いから。


 そういえば、だけどさ。

 今のラノベの現状は「1巻、ないし2巻の壁」があるんだってよ。

 世知辛いねぇ……

 仕方ないんだけどさ。ビジネスだからね。


 何度でも言うけど、売れる&売れないは、作品の面白さとか無関係だよ。

 売れなかったとしても、続刊が出なくっても、その作品が面白くないから、じゃないんだよ。


『金を生み出せるか否か』


 なんだよ。

 本当に、世知辛いねぇ……


 途中、話がズレたけど!


 表紙ラフも決定したし、そろそろ出版社内部が本稼働し始める時期にさしかかってきたね!

 さぁ、どうなるかなぁ?

 楽しみだね。

 ふふ。

 胃が痛い……


 ってところで、今回はここまで。

 以上!

 それではね!!

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