書籍化打診は突然に。

 それはある日の事。

 明確な日付は覚えていない(※老化現象


 カクヨムさんでとあるコンテストが開催される旨がツイートされた日でした。それは明確に覚えてる。

 なんでかって。

 そのコンテストの募集要項──求めている作品のネタが、まんま私が現在連載している、『悪役令嬢の継母に転生したので娘を幸せにします、絶対に。王子? 騎士? 宰相? そんな権力だけの上っペラな男たちに娘は渡せません。』に該当したからだ。


 気持ちとしては。

『私という者がありながら! 浮気者ォ!! キィィィィィィ!!!』

 だった。


 そりゃそんな気持ちにもなるよ。

 当該作品はさ、2021年末から、台湾角川さんのKadoKadoで翻訳版が公式連載してんだよ。

 でも。

 日本語の書籍化はしていなかった。

 声もかかっていなかった。

 影も形も噂もなかった。


 当該コンテストの大賞作品は、書籍化が確約だ。

 そりゃ『キィィィィィィ!!!』ってなるでしょ?

 なるでしょ??

 なるやんなぁ???

 私はゴリゴリなったんだよ。

 嫉妬の鬼と化したよ。

 荒れ狂いましたとも、ええ。


 そして私は、完全に不貞腐れたんですよ。


 なのに。


 同じ日にTwitterで声をかけていただき。

 某出版社からの『ウチから書籍化しませんか?』という連絡がDMで来た。


 なんかもう。


 逆に何故か、冷静だったよ。

 自分でもビックリだったけど。


 頭の中にあったのは、書籍化のお声がけいただいた光栄な事よりも。

 嫉妬の鬼となった自分を恥ずかしく思う気持ち。

 そして。

 公式連載している台湾角川さんのKadoKadoとの契約だった。

 特にそことの兼ね合いが物凄く大切。

 だから多分、浮かれられなかったんだと思う。

 既存契約の内容を確認し、勿論、都度都度カクヨムさんと確認した。


 そうこうしているウチに。


 なんと。


 もう一社から、書籍化打診のお声がけを頂いた。


 ……。

 …………。

 ………………。


 え? 私、今日死ぬんかな??


 マジでそう思った。

 外に出たら車が突っ込んで来そうだなと思って、ちょっと怖くて外に出れなかった。(※仕事は自宅作業の引きこもりなので、家から出なくても無問題


 いやホント。

 それまでは、書籍化の「s」の字もなかったよ。

 全然ないよ。

 ないから自分でAmazonから出版したんだもんよ。


 連載開始してから2年半よ?

 2年半よ??

 2年と半年よ???


 他の方は、連載始めてから、さほど時間が経たないで書籍化してんのに。

 だから諦めてたんだよ。


 まぁ元々。

 あの作品は、他人の視点をあまり気にせず、自分が読みたい作品を書いただけだったので、一般受けしない事は重々承知していたし。

 それは既に、他のエッセイで何度も書いたけど。


 ぶっちゃけて言うと。

『金の卵に選出された作品は書籍化されない』

 というネットの記事も見たし

『書籍化打診のボーダーライン』

 みたいなネットの記事も散々見た。


 見ては拗ねてた。嫉妬の鬼と化していた。

 しかしそれは表には出さなかった。

 だって来世、幸せに暮らしたいから。徳を積みたかったんだよ(※下心満載


 連載初めて2年半経ってから書籍化打診頂いた作品って、どれほどあるのだろうか??


 私は

『これが無欲の勝利だァ!! 私の努力の結果だァ!!!』

 とは思わない。

 ただ運が良かっただけだ。

 もし努力があるとすれば、2年半連載を続けた事だろう。(※うち1年半は休載してたけど

 私がやった努力は、ただそれだけ。

 そして、運よく、目に留めてもらった。

 ただそれだけ。

 マジでそれだけ。


 んで、出版社さんが目を留めてくれたのは。

 応援してくださった読者の皆さんのお陰です。

 これは社交辞令とか綺麗事ではなく。


 そもそも私が100万字を超えて連載が続けられたのは、読者の方々からの応援があったからだし。

 なかったら、流石に100万字なんて書けないよ。

 ただの自己満足だけで、100万字も積み重ねられないよ。

 つまり、2年半連載を続けられたのも、読者さんのお陰。

 マジで。

 マジで。

 マジで(真顔


 言っとくけど、私は元来、物凄く怠け者で、物凄く三日坊主が多いタイプ。

 何もなく、こんなに続けられるワケないんだよ。

 これが仕事だったら、お金稼ぐ為にイヤイヤでもやったろうけどさ。

 現に仕事してんのは、仕事を続けてんのは、お金を稼ぐためだもん。稼ぐ必要がなければ仕事せんよ。仕事嫌い! 何もせず生きていきたい!! 宝くじ当りたいなァ!!!


 確かに私も手を動かした。

 脳みそ雑巾ぞうきんしぼりしながらも、作品を書き続けた。

 でもそれは、読者の方々からの応援があったからこそ。


 私の作品に、書籍化打診のお声がけを頂けた一番の理由は。

 読者の皆様の応援のお陰です。

 断言できます。

 そのお陰です。

 本当にありがとうございます。


 が。


 まだ、

 まだ、「本作らん?」「いっすね!」の段階。

 まだ、書籍化できるかどうかは分からないのだ。


 ここら辺、私も詳しく知らなかったので、出版社さんに聞いたよ。

 それについてを、次以降のエピソードで書くね。


 って事で。

 連載開始から2年半経ってからの書籍化計画です。

 始動し始めました。


 書籍化できるか。

 それとも頓挫するか。


 ある意味楽しみだ。

 私は未知の世界にワクワクしている。

 書籍化してもしなくても、私はきっと楽しめるだろう。


 って事で。

 取り敢えず二社からお声がけくださったので。

 どちらか選ぶ事となった。


 まぁ、その葛藤もヤバかったし胃が痛くなったけどね……

 それは次回以降で。


 今回はここまで!

 以上!!

 それではね!!!

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