原稿修正のプロセスと、修正のアレコレについて
みんな、優しいよね。
コメント、沢山、もらったよ。
書籍化経験のある方からも、未書籍化だけど自分なら、とコメントくださる方も。
私の身体の半分は、みなさんの優しさから出来ています。
もう半分は煙草と珈琲です(※不健康
さて。
皆様から物
そもそも論。
「今後のプロセスを確認されると、見通しが立てやすくなりそう」
by 蒼井シフト様
の言葉で気づいた。
そういえば、プロセスについて、結構大切なのにココに書いてなかったな。
編集者さんからは、初稿戻しをいただいた時に、かーるく説明されてたんだけど、初稿の修正の方にばっかり目が行ってしまい、プロセスについてエッセイで共有すんの、忘れてた。
プロセスの方がさ! 書籍化計画エッセイでは重要だよね!!
だって、みんなそっちの方が知りたいよね!
私の苦悩の方はエッセイでは「雑味」や! オマケみたいなもんだった! いや! 雑味だとしたらこの雑味も必要ではあるよ! 「あそび」みたいなモンだからね! 「あそび」は重要だよ!!
話が逸れた!!
プロセスだよプロセス!
こっちを先にみんなに共有しておくね!
ちなみに。
これは私の場合は、です。これってその出版社さん、編集者さん、作家さんのタイプによって色々違うようなので、あくまで「私の場合はこうだった」だけだからね!
自分が書籍化作業をする時は、必ず「確認」してね!
確認!
絶対大事!!
物凄く大事!!!
って事でプロセス。
まず、この「原稿修正」にはいくつかの段階があります。
① 作家&編集者さんの間の修正作業
② 作家&校正さんの間の修正作業
大きく分けるとこの2つの作業があります。
今私がやっているのは①の作業についてだね。
この①の作業についても、作家→編集者、編集者→作家の間を一往復するだけじゃないっす。何回か往復します。
この作業では主に、ストーリーや内容についての精査修正が行われます。
文節を入れ替えたり、分かりにくい説明についてを追記したり、いらん箇所削ったり、中身の本質的な部分の修正だね。
私も、編集者さんの指摘に合わせて、エピソード加筆等を行っています。
書き下ろしSSを追加するとしたら、このタイミングでもありますね。
ただ勿論、この時点で見つけた誤字脱字修正も行っていきます。
そういえば。
カクヨムでは作家が意図してルビを振れるようになっていますが、書籍化の際には、特殊ルビと傍点以外は全部削除します。
『
が。
『
んで、少し読み方が難しい漢字等については、校正タイミングで全部自動的にルビが振られるようになっているようです。
便利な世の中ッ!!!
文章の分量の調整とかも、ここでやるよ。
章区切りの位置を決めたり、その章のタイトル決めたり、とかね。
……タイトル決めかぁ……ネーミングセンスが死滅している私にとっては、凄く難しい作業になるなぁ……
で。
この①の時点で、『ストーリーにかかわる修正』は全て終わらせる事になります。
加える、削る、等の作業は①で完結させるの。
つまり。
本当だと「もう修正は入らないもんね! 完璧★」って状態で、②へと作業が移行する事になるんですね。
② 作家&校正さん間の修正
こっちについては、基本、書籍になった状態を想定した訂正作業となります。
まぁ、電子書籍の場合もあるけど、基本「印刷された状態」で確認する事って感じ。
実際に印刷された状態で確認する事になるかどうかは、知らんけどな。
校正さんは、中身──ストーリーについては何も知らない状態でチェックする事になりますし、中身についてはツッコミを入れてきません。校正さんにとっての仕事は「物になった時に問題がないかどうか」だけなのさ。
私は色校正の仕事を見た事があるけど、もうその段階ではチラシとかのレイアウト等は変わらないの。ただ、「色味」だけを確認してるんで。……ま、致命的な誤字脱字を発見する事もあったから、見つけたら報告はするけれど、本来そこは「仕事の範囲外」。
基本、仕事の範疇外の事はやってくれません。まぁ、当たり前だよね。
ここで、自動的に振られたルビとかの確認を、作家の方でやります。
「辛い」という漢字があった時に、間違えて「
これは文脈を読まないと、どっちが正しいルビなのか分からないっしょ?
だからそういうのを直すのは作家さんがやるんだよ。
あと……校正さんがやる仕事は、たぶん漢字のチェックとか、文字配置とか、そういった事だと思う。
例えば、長い一文があったとして、改行されて次の行が1文字だけとか2文字だけとなってしまっていて、かつそこが改ページされていたとしたら。
たぶんツッコミ来ると思うなぁ。「1文字減らせますか?」って。
たぶんだよ。
文字校正受けた事ないから分からんけど。
ってな具合で。
原稿修正には①と②があります。
で。
勿論、スケジューリングが必要となりますね。
永遠に①をやるワケにはいかんしな、校正さんだって他の仕事もやってるワケだから、②に入るタイミングが決まってるのだよ。
私も、初稿戻しの時に、その連絡を受けている。
だから、①ができる期間は実はもう決まってるんだ。
ちょっとそこは具体的な話になってしまうから言えないんだけれども。
あとは、その①の期間の間にやり取りを何回するかって話。
頻繁にしたいなら、すぐチェックして速攻で戻す必要がある。自分の手元にダラダラおいておくと、それだけ編集者さんが確認する時間も削られ、過密作業となってしまうからね。
編集者さんだって、私の仕事だけをしているワケじゃないから。他の作家さんの作業もあるし。
①の作業をいつからいつまで。これは大体の期間が設けられていて、往復回数は決まってない。これは作家&編集者さん次第だからだと思う。
②の作業については、基本、回数が決まってるよ。
1回って事は殆どないと思うよ。2回、3回~って感じかな。
コレ、たぶんだけど、校正さんが校正する作業の回数分、お金が発生するんだと思う。だから基本回数が決まってて、それで終わるようにしないといけないのだと思うよ。
出版社自体が校正さんを抱えている場合には別途お金は発生しないかもしれないけれど、別途発生しないからといって、5回も6回もさせるもんじゃないよね。校正さんの他作業に支障が出てしまうし。
そもそもね。そんな何回もやるとね。漏れが絶対出てくるから。最後の数回については、指摘した場所だけが修正になってるか確認するだけだったりするよ。あんまり、アレもコレもソレもっていうのは、この段階でする事じゃない。
ちなみに、私は色校正・色校了作業を見た事があるんだけど、この時点で写真を変えられたり文章を大きく変えられたりすると、イラッとした。
「もうその段階終わってますよねェ? そこ変えられたら、イチからチェックしなおしなんですけどォ?」ってね。
だから、ホント、校正さんのチェックを通る時は、基本「直しがない筈」じゃないとダメなんだ……校正さんの仕事は「完成体として出すとした時に問題ないか」をチェックしてくれているから。
校正さんは「チェックする」事が仕事だけれども、「校正さんが指摘してくれる事を前提として、自分たちのチェックを疎かにする」のは違うと思うよ。
校了した筈のゲラ(実際に印刷された校正用の印刷物の事。校了したものはそれが「完成品サンプル」となる)と、実際に納品されてきた物が違った時には「おおおおおおおいいいいいィィィィィ!!!」と担当営業とっ捕まえてどういう事か聞いたなァ……(遠い目
話が逸れてる!
って事で、②は回数が決まってる。って事は、勿論スケジュールも決まってるんだよ。
基本、ざっくり引かれたスケジュール通りに、納期をオーバーせず作業していく事になります。
──わぁ!!!
今気づいた!!
もう書籍発売するかもしれない時期が決まってる!
具体的な月や日付はまだだけど「ここらへん」って、もう決まってる!
今気づいた!!!
怖ァい!!!
まだ計画段階だから頓挫する可能性はまだまだあるんだけれど、何も問題なく進んだとしたら、あとXXXXXには本が出るのかよ!?
マジかよッ!?
本当にッ!?
怖ァァァァァァァァいッ!!!
ゴメン!
コレ書いてる今実感した!
今実感した!!
今実感した!!!
いや、編集者さんからの連絡に、ざっくりスケジュールがあって、ちゃんとそれを見てて、脳内で作業期間ちゃんと計算してたのに、「本が発売される」って事自体について、全然「感じて」いなかった!!!
……仕事、し過ぎかな……
疲れてんのかな……
って事で。
あ!
せっかくいただいた応援コメントの内容を意訳して紹介しようと思ってたのに!
長くなってしもうた!
それは次のエピソードでね!
今回はここまで!
以上!
それでは!!
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