閑話:兎に角書き続ける事が一番の近道らしい。

 今回は、打診についてのアレコレじゃなくって。

 お陰様で結構な反響をいただいているこのエッセイ。

 応援メッセージも沢山いただいております!


 その中から、気になる人は気になるんじゃないかっていう応援メッセージをピックアップ!!


 以下の2名からの応援メッセージです。

 私の方では要約してしまうので、詳しくは応援コメントを読んでおくれ!


 綾束 乙@『呪われた龍』2巻7/25発売

 https://kakuyomu.jp/users/kinoto-ayatsuka


 木沢 真流『漂流病棟』GANMA!連載中

 https://kakuyomu.jp/users/k1sh


 ユーザ名から分かる通り、お二人は既に商業デビュー済み。

 綾束さんは何冊か書籍化なさっておりますし、木沢さんはコミック原作を担当なさっておいでです。


 んで。

 お二人からのメッセージ。


 結論から先に言うと

『どこに縁が転がってるか分からないので、書き続けるしかないね』

 でした。


 勝手にアカウントから情報を収集してしまうと……


 綾束さんは2017年10月から活動開始

 木沢さんは2016年3月から活動開始

 ついでに言うと、私は2018年1月から活動開始


 しております。

 それでも

 綾束さんの初書籍化は2022年9月

 木沢さんの漫画連載開始は2023年5月

 ワシはまだ未定だけど、このタイミングだとすると、奇跡的に本として出るかもしれないのは2024年


 みんなそれぞれ、最低でも5年かかっています。木沢さんなんて7年やぞ!!

(※実際に動き始めているのはその1年以上前だけど)


 カクヨムや小説になろう、他の無料小説WEBサイトを見ると、書き始めてから1年以内ぐらいで声かけしてもらったり、初投稿作品がそのままデビュー作でっす☆

 っていうのが目についてしまい

 ハンカチ噛みしめてキィィィィィィィィ!!!

 ってなってしまうけど、それはあくまで目につくだけで。

 そうじゃない方もごまんといる。


 ちなみに、

 応援メッセージをくださっていた

 オレンジ11さん

 https://kakuyomu.jp/users/orange11

 も書籍化作家さんだけど、

 活動開始は2017年6月、『ミュゲ書房』が発売されたのは2021年3月だし。


 ただし、その人たちの絶対的共通点は


『書き続けた事』

 と

『過去作品は完結させてきた』

 ってこと。


 綾束さんなんかは、4年前に完結した作品が後から書籍化されたりしてるし。

 木沢さんはカクヨムでの作品が書籍化されてるワケじゃないけど、カクヨムを読んでくれた編集者さんが「漫画の原作してくれませんか?」って声かけたワケだし。


 これには理由がちゃんとあるようです。

 予定になっちゃって申し訳ないけれど、このエッセイの後発エピソード『編集者さんについて考えてみた。』にあるんだけど、

 実はカクヨムにはチラホラと、編集者さんアカウントがあり、エッセイを書いてくれている。


 その中に書いてあったんだけど


 ・今も活動している事

 ・作品がちゃんと完結されてきていること


 この2つが、声かけする上でとっても大切なんだってさ。


 まず

『今も活動している事』

 これを示す為には、何かしらの作品をコンスタントに更新している事が重要。

 まぁ、最悪、近況ノートの更新や最新作の最終更新日が一か月以内ぐらいでもいいみたいだけれど。


 なんでかって、最終更新日が1年前ぐらいだと、その人が今カクヨムで活動しているかどうか分からないじゃん?

 編集者さんたちだってサラリーマンだから、余計なコストかけられない。活動しているかどうか分からない人に声かけできないんだよ。

 声かけて、待てど暮らせど反応がない、とか、やっと反応もらったら『すみません、もう活動やめたんです』とか言われたらさ、編集者さんだってモチベーション下がるよ。

 だって人間だもの。


 そして

『過去作品は完結させてきた』

 これは、作家さんの『完結力』を見てるんだってさ。

 WEBなら、区切りなく延々連載させる事は可能だけれど、書籍となるとそうはいかない。

 区切りを持たせなければならない。

 それに。

 いくら長期連載でも、いつかは終わる。

 ちゃんと『終わらせられるのか』を見てるんだってさ。


 完結させていない連載を5個も6個もぶらさげている場合、『もしかして、書いてたの飽きて、そのまま放置させて次いった……?』って邪推してしまうみたいだよ。


 ここら辺は、今と昔の出版事情の違いがあるみたい。

 昔は──どんぐらい昔かは知らんけど、大体20年ぐらい前? までは。

 コンテストを受賞した文庫本1冊程度の受賞作を1本の本として出して、作家として人気が出そうであれば、連載作品を書いてもらう、という事をしていたらしい。


『作家』自体を売り出して、作家にファンを作って本を売るタイプだね。

 漫画は結構今もその風習が残ってる。

 でも今は。

 長期発行可能な作品を探す事が多く、作品のファンにその同一タイトル作品を買い続けてもらうっていう手法らしいよ。

 作家買いではなく、作品買いを狙ってんの。

 どこまで本当かは分からないけれど。


 長期連載用作品を、書籍1冊分、大体10万字~15万ぐらいの文字数で区切りをつけてもらい、ストーリーとしてはそこで一旦完結しているけれど、シリーズものとして長期連載できる作品っていうのを探しているらしい。

 で、人気が出れば続ける。

 人気が微妙ならそこで終了。

 っていうね。

 出版もビジネスだからね。特に書籍という形式で出さざるを得ない媒体の場合、生産コストがデカイから、コンスタントにアレコレやっていくしかないみたいだよ。


 その為に必要なのが『完結力』なんだね。

 区切りのいい時点でちゃんと『終わらす事ができるのか』。

 しかも、コンスタントにそれができるのか。

 それが大切みたい。


 つまり。


「書いては終わらせ、書いては終わらせ」をひたすら続ける事。

 これが、書籍化の最短距離みたいだよ。

 コレが最短なのか……って、思うよね。思う。思うに決まってんだろうが!!


 なんでもっと早く声かけてくんないねん!

 こんなに頑張ってんのにっ!

 キィィィィィィィ!!!


 とかさ。

 でも、今回の事で思い知ったのは。

 WEB世界で数多転がっている作品が、編集者さんの目に留まる、という事自体が奇跡に近く、それこそが『運』なんですよ。

 で、その『運』を引き寄せ手が届く位置まで引きずってくる為に必要な事が

 ・書き続ける事

 ・完結させ続ける事

 なんだね。


 ま、あとは出来ればあった方がいいのは『広告力』だけど。

 そうすると、編集者さんの目に留まりやすくなるから。


 私の場合、まだ書籍化検討段階であり、これだけ自分の中で盛り上がっていても、頓挫とんざする可能性はまだ十二分に残ってる。

 これでダメでもワシは挫折せえへんしな。


 こんぐらいで私に膝をつかそうなどと笑止千万! 片腹痛い!! 一昨日いらっしゃい!!!


 ダメなら自分で出すし。これだけが私の全てではないので、ダメになったからといって、自分の人生が終わるワケでもないし、私の作品が、私自身が否定されたワケでもなし。


 あ。

 そうか。

 つまり。


『粘り強さ』

 と

『ある程度の図太さ』

 も必要って事ね。


『継続は力なり』

 か。

 昔の人は上手い事言ったもんだなぁ。


 私はもう中年下り坂なので、若い頃持っていた希望とかが、叶えられないと分かって諦めてきたものとかも沢山あるんよ。勿論ね。だって人間だもの。

 でも、そんなの関係なく。

 人生は続いてっちゃう。

 死ぬまで生きなければならない。

 なら。

 出来るだけ面白い事を沢山やって、人生自体を楽しくしていかないと、損だよね。

 諦めたものがある分、逆に手に出来る物もある。


 って事で!


 書籍化狙いの皆様!

 書き続けるのです!

 そして完結させ続けるのです!

 ついでに広告していこう!

 それが書籍化への最短ルートです!

 一緒に頑張りましょうなっ!!!


 今回はここまで!

 以上!!!


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