第28話 ボスを狩った ※下ネタあり
「ニーニャは父さんが守る!」
「あなたっ!そんな事よりゴブリンをちゃんと引き寄せてっ!」
「私と瑛三郎さんが押し込まれて、このままでは崩壊して後衛の麟さんと霧乃ちゃんに押し寄せてしまうわ」
画面では、母様の暗殺者と瑛三郎の侍のHPがボスとその取り巻きであるゴブリンの大群によってゴリゴリと削られており、麟のハイ=プリーストがずっとヒールをかけ続けていた。
キャリーのバフで防御力を上げているものの、元々二人とも攻撃特化にしているため焼け石に水である。
ちなみに、わしはボスが来ない画面ギリギリのところでいつでも逃げられるように待機しており、そのわしに何故か父様がくっついていた。
言うておくが、わしは何かあった時の蘇生担当じゃぞ?全員やられてしまったら街から再開になってしまうからの。
「父様、ちゃんとして下さい」
「はい…」
わしに怒られて、ようやく父様は前線に復帰して、取り巻きのゴブリンの群れを引き寄せた。
これにより、母様と瑛三郎で一方的にボコられ始めたボスは次第にHPが削られていき、そして倒された。
「やりましたね!フル●ンオニを倒しましたよ」
と、わしの隣で飛んでいるリョク姉はバンザイをしながら喜んでいる。
ちなみにボスの名称はフルチ●オニではなくフルオニである。
まぁ、このボスは裸体であるから、あながち間違っては無いのだが。
ともかく、ボスが倒されたところで大量のドロップ品が辺り一帯に落ちたので、わしは、近づいてそれらをスキルで一気に回収した。
そして、今、近隣にあるオアシス都市で清算中である。
今回のドロップ品は、レアが全くなかったのですべて店売りにして、1人当たり10万エンの配布となった。
全員でお疲れーと言った後、雑談タイムに突入する。
「お父さん、後で話があります」
「はい…」
開口早々、いつものやつが待っていた。
「本当に
「だって、週に2回のニーニャとの楽しみなんだもん」
情けない声を出して父様はリョク姉に答える。
他の面々はといえば、もう毎度のこととはいえ笑いを堪えておった。
「まぁ、
「唐突だな、お前」
「まぁ、わしは付いてると思うぞ」
「うむ。愛するニーニャがそう言うなら付いているに俺も賭けよう」と、父様。
「あれは、チン●ンではないって、お父さんに何時も言ってるでしょ?」と、母様。
母様がチ●チンと言ったことに、わしとリョク姉と父様を除いてざわついた。
つまり、瑛三郎、麟、キャリーの三人じゃ。
言っておくが、母様は結構なスケベじゃぞ?
「ニーニャ、誤解を招くようなことは言わないで」
「1万年以上も生きていれば、チン●ンなんて何本も見てきてますからね」
それはそれで、誤解を招く発言じゃろ、母様。
ちなみに、母様の名誉のために言っておくと、父様とわしの弟達のチン●ンの事じゃからな。
勘違いするでないぞ?
「お前は一体誰に言ってるんだ」
という、瑛三郎の発言は無視した。
「で、お主達はどう思うんじゃ?」
と、瑛三郎を含めた3人に問いかけた。
「うーん…何とも言えんが、付いているような気はする」と、瑛三郎。
「僕は付いてない方ですね。アレはただの影じゃないかと」とは、麟。
「私は、小さいのが付いているような気がします」と、キャリー。
キャリーの発言に、またざわつきが起きた。
「え?あっ、ち、違いますよ?私も弟達の面倒を見ましたからっ!」
と、キャリーは必死になって誤解を解こうとした。
まぁ、そういう事にしておこう。
「本当ですってばっ!」
「キャリーさんの発言については、後で話し合うとしまして、集計するとあると思う人は5人、ないは
「というわけで、拡大写真で見て見ることにしましょう」
「あ、そちらの方は緑子姉様、お願いしますね」
『了解!』と、皆のチャット画面に文字が表示される。
そういうわけで、わしらの方はリョク姉が服と胸の間に手を入れて、B3サイズの写真を取り出した。
「はい、皆さんどうぞー!」
「何なのか分からんぞ」「ただのでかいドットだな」「本当に分かりませんね」「拡大すると何なのかすら分からないですね」
という、感想であった。
そして、父様たちの感想も同様であった。
「やっぱり、ドットはそのままで見ることに良さがあるんだなぁ」
と、父様はしみじみと言った。
そういうわけで、今回は結局結論が出ないまま解散となったのであった。
なお、キャリーの件については、晩御飯の最中に話題に上ったのは言うまでもない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます