第52話 Dungeon Antiqua ※序文参照

※最初に、今回の話はこの現実世界においてSteamで発売されたWindows/MacOS版ゲーム”Dungeon Antiqua”の話です。

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昼過ぎ。


わしは、いつものように居間のソファに座り満天堂DS‥‥‥じゃなかった、最近購入した中華携帯ゲーム機でピコピコゲームをしている。

なお、瑛三郎えいさぶろうはいつものように何が楽しいのかは知らんが、隣で腕を組みながらゲーム画面を覗き見ておった。


「………それ、ファイナル・ファンタジーか?」


画面を指差し、瑛三郎は訊いてきた。


「んにゃ」


「ということは、怪しいパチもんゲームか」

「お前も、そういうのをやるんだな」


「何を言う瑛三郎。これはじゃな、正規のゲームじゃ」


「ほぅ?」


「その目は疑っておるな?まぁ、仕方がないがの」


わしは仕方なく、テーブルの上においていたサブノートPCの電源を入れSteamを立ち上げた。


「これを見よ」


瑛三郎は身を乗り出し、PC画面とわしが持つゲーム機の画面を交互に眺める。


「確かに、これと同じゲームだな」

「……ん?…だが、ここの説明では対応がWindowsとMacOSしかないぞ?」


「ふっふっふ」

「このゲームはじゃな。実はPyxelというゲームエンジンで作られておってじゃな」

「Pyxelのファイルを実行できる端末であれば、こういった中華ゲーム機でも動かせるんじゃ」


わしは、ボッタクルゾンで購入した1万超の超高価の中華ゲーム機を、瑛三郎の眼の前にババーンと出した。


「お…おぅ…そうか……」


わしの得意ドヤ顔に気圧されながら、瑛三郎は眼の前に映るゲーム画面を見る。


「だが、やっぱりドット絵時代のファイナル・ファンタジーみたいだな」


「まぁ、ビジュアルはファイナル・ファンタジー、ゲームシステムはWizardryをパクっておるからの※」


※ リョク「オマージュです」


‥‥‥‥‥‥。


「なかなかに良い感じだな」

「快適にゲームが進むし」


瑛三郎は、わしが貸した中華ゲーム機でピコピコしながら言う。


「じゃろ?」

「変にストーリーを作っておらんから、ダンジョン攻略だけしていけばいいし、戦闘も煩わしさがない」


「そうだな。安いし、俺も買おうかな」

「中華ゲーム機は………ちょっと高いから考えるが」


「まぁ、ゲーム機は値段がのぅ」

「あ、あと言うておくとじゃな。中華ゲーム機はPlumOS-RNに対応してるものとしてないものがあるからの」

「興味のある良い子は公式サイトから確認するんじゃぞ」

「game-de-itとplumOS-RNを検索キーにすれば、大抵の検索エンジンにひっかかるはずじゃ」


「ニーニャはこう言っているが、基本的に初めて中華ゲーム機を使う人は結構敷居が高いので、それなりに覚悟をしてくれ」


「じゃな」

「実際にプレイ出来るようになるまでにはWindowsでMicroSDカードにPlumOS-RNを書き込まなければいけないし、書き込んで中華ゲーム機で起動させても、そこからWifi設定やらSSH設定をする必要があるし、Windows機から中華ゲーム機にSSH接続してDungeon Antiquaのインストール先にあるpyxappファイルを転送して、ゲーム機から新たに追加したゲームを認識させる処理を踏む必要があるからの」


「そういうことだ。このプレイの方法はオプションだから自分で解決する気力のある人以外は、Windows・MacOSでプレイすることをお勧めするぞ」


「うむ。というわけで、今回はこれで終わりじゃ」

「これを機にドット絵やドット絵のゲームが見直されると良いのぅ」

「最新情報では、すでに1万本売り上げたらしい」

「このビッグウェーブに乗る遅れるでないぞ」



***あ*と*が*き***

本当に中華ゲーム機を触ったことのない方には、中華ゲーム機でのプレイをお勧めしません。

私も今まで使ったことがなく、ネットでググりながら何とか使えるようになりました。

ということを、最後に書き込んでおきます。

あと、個人的に書いたドット絵もよろしければどうぞ。

ここで書いている時点では最新の近況報告で上げてます。

https://kakuyomu.jp/users/san_mulen/news/16818093087530535616

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