明け星奇譚　ー怪異専門家「伊沢深泉」の事件簿ー

　記憶や体験が人を作ると言うのなら、伊沢深泉には、正体というものがない。ついでに、常識もない。

　そのバディを努めるものは、例え〝誇り高き陰キャ〟を自称する社会不適合者で、イケメンに対して荒ぶる鷹のポーズをするような変人であっても許容する必要がある____。

「……すみません。
　やっぱり張り倒しても良いですか？」


　事件解決のため、凄腕元捜査官(※だが変人)の伊沢と行動を共にすることになった新人捜査官の遠山。
　尊敬の念をバキバキ折られながら、事件は解決できるのか？


　失われた正体と真相を追い求めて手を組んだふたりの、ドタバタ捜査劇！

　合言葉は、【怪異×バディ×サスペンス！！】




____バディにはあとひとつ心得がある。

　あの人の為に、あの人の正体を、いつか必ず看…続きを読む