あとがき

 4ヵ月近くに渡ってお届けしてきましたこの「憎しみの行く末」ですが、先日ついに完結の運びとなりました。お付き合い下さった方々にまずは感謝申し上げたいと思います。本当にありがとうございました!

 思い返してみれば去年の2月にこのカクヨムにユーザー登録をしまして、そこから今年の4月まで放置状態だったわけです。

 と言うのもそれには理由がありまして、最初は過去に書いた作品の供養・お炊き上げをするために登録したんです。だけど登録してすぐに『いや、お炊き上げをするためだけにカクヨムを使うのってどうよ?』と思ったんですね。なんだか失礼な気がしたんです。だっていくら自分の書いた作品とは言っても、それって結局は流用というか、転載じゃないですか。

 それで『じゃあここに載せるための作品をひとつ書こう!』と決めたんです。それがこの「憎しみの行く末」だったわけですね。書き上げるのに1年以上掛かっちゃいましたが。

 あ、実を言うとこの作品は、1話目をあげた時点で既に最後まで書き切ってありました。それを、ここに載せる段階で最終の手直しなどをしつつ更新……という形を取っていたんです。

 なにせ、今まで1万字を超える文章を書いた事のない人間です。もう自分でも頭がぐちゃぐちゃになってしまって、『あれ? これだとあそこと辻褄が合わなくないか?』とか、『こいつキャラ変わってないか?』とか、とにかくまぁ色々と気になる所が出てきてしまうのですよ。そんな状態なのに「書いては更新」を続けられる自信なんて起きるわけがない。実際、最後まで書き上げているにもかかわらず手直しがじゃんじゃん出てきて更新が遅くなる日もたくさんありました。

 でも、今日の時点では出来る限りのことをやったと胸を張って言えるつもりです。数年後に読み返したらアレコレと突っ込み所が見つかるんだろうなぁ……とも思っていますけど、少なくとも現時点では、ね。


 ところでこの作品の結末に関して少しだけ。

 最終的に丈の能力は発現したのかどうかという所に関してぼやかしましたが、そこは読んだ方に委ねたいと思っています。自分としても、丈と同じで『別にどっちでもいいや』っていう感じですし、どっちにしたって丈は幸せに終わりを迎えたと思ってますので。

 これは自分の考え・感覚なのですが、生まれてきてしまった以上は死ぬ時くらい望む通りにさせて欲しいんですよね。

 どんなに幸せな人生だったとしても、苦しんで死ぬような結末だと嬉しくない。逆にどんな辛い人生でも、最後の最後に『あぁこういう終わりならオッケーかな』って思えたら、それは割とハッピーだと思うんですよ。その意味で、望む死に方が出来た丈は幸せだったと思っています。ミラとも一緒ですしね。

 

 さて最後になりますが、今後の自分の活動について。

 一応、新しい作品をまたポチポチと書いています。もし書き上げる事が出来れば、またカクヨムに載せたいと思っています。

 それと並行して、過去作品のお炊き上げもしていくつもりです。どちらかと言うとこれが主目的ですので、そこはちゃんとやっていきたいなぁ。

 また、自分は別名義で声活動もしています。気になる方はカクヨムのプロフ欄からTwitterに飛んで頂ければ。ボイスサンプルを聴く事も出来ますよ。とは言っても表立って活動を始めたのは今年からなのでほとんど実績はありませんが。なんとかそちらの方も頑張りたいです。

 

 それではそろそろこの辺で。

 冒頭にも書きましたが、これまで長々とお付き合い頂きまして本当にありがとうございました。

 読んで下さった方々をはじめ、文章を書く楽しさを教えてくれたお師匠方、Twitterでの宣伝ツイートにイイネやRTといった応援をして下さった方々に、心から感謝します。

 

                      2022年7月23日 長船 改

 

 

 




  

 

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憎しみの行く末 長船 改 @kai_osafune

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