九尾の狐が封印されているという殺生石の前で、きつねうどんを作ってみた【カクヨムコン10中間選考突破作品】

（失礼ながら）ふざけたタイトルと序章の段階だけだど、これはギャグベースのラブコメかな、と思わせておいてからの、その次の章が終わった辺りで、これはしっかりとした設定が組まれた超常モノだと唸らされます。

その上で、締める所はしっかり締めつつも、基本は軽いノリで進む上、文体が非常に読みやすいので、サクサク読み進める事ができます。
加えて、難しそうな設定や説明関係とかも、最小限かつ、分かりやすくなるよう丁寧に噛み砕かれているのも、読みやすさに寄与しているかと。

メインヒロインの「りほ」も可愛だけでなく、千年を超える大妖たる「畏れ」をしっかり感じさせる絶妙な塩梅ですし、その他のキャラ達も、りほに隠…続きを読む

CMのりほちゃん可愛かったですよね。わかります。分かりすぎます。

そんな「りほ」が本編では、可愛さとゾクッとする迫力のギャップでさらに魅力倍増。
しかも「きつねうどんで九尾の狐召喚」という発想がもう反則級で、主人公とのテンポのいい掛け合いに何度も笑わされます。

兄弟の確執やバトルもしっかり描かれていて、軽さと重さのバランスが絶妙。
京都の雰囲気や陰陽道の小ネタもいいスパイスになっています。

この濃い世界を形にしてくれた作者様には、本当に敬意しかないです。会ったらハグしたい。

千年の時を超えた狐と人間の奇妙な関係。
そして、九尾の狐が語る“封印の真実”とは？

伝説×グルメ×陰陽道！
きつねうどんが繋ぐ、異色のファンタジーここに開幕！！

「九尾の狐が封印されているという殺生石の前で、きつねうどんを作ってみた」は、陰陽師の主人公と九尾の狐「りほ」が織りなす独特な物語です。主人公が「殺生石」の前で呪術を操りながらきつねうどんを作るという奇抜な設定が、ストーリーに軽やかなユーモアを与えています。物語の核心では、令嬢沙織が謎の呪いにかけられ、その背後に隠された陰謀を解き明かすべく、主人公と「りほ」が奔走します。

　作中には、緊張感あふれる呪術バトルと、りほの愛らしさと恐ろしさのギャップが絶妙に描かれています。また、主人公と異母弟「陣」との複雑な関係も物語に深みを加え、兄弟間の確執が描かれるシーンでは心を揺さぶられます。特に、陣の野…続きを読む

最初はただのコメディかと思いましたが、蛇の章まで見ると、しっかりとした超常物でした。ギャグテイストもありつつ、しっかりとした呪い等の知識もあり作品が際立っています。
文章もしっかりしていて、テンポも良く読みやすいです。
超常現象や陰陽師、除霊等に興味のある方に、ぜひおすすめしたい作品です！

陰陽、怪異等に学がないと書けないような内容に尊敬の意を覚えます。

ゆっくり追わせていただきます。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（123文字）

きつねうどんでおきつね様をお呼びだしするとは、オモロー！

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（67文字）