この恋の結末は

『愛することに、性別なんていらない』　
「女性と結婚する」と言われて、十年付き合った恋人と別れてから一年。亜生は「平日は仕事、休日は巣籠もり」と、単調な日々を送っていた。ある日、亜生の部署に一人の美男・架が異動してくる。男女ともに注目を引く架は、容姿はもちろん、人当たりもよく、その上優秀、と非の打ち所がない。ひょんなことから、亜生は休日に架と出かけることになる。架と同僚して親しくなるにつれて、亜生は自分の考え方が少しずつ変わっていき、失恋からも立ち直りつつあった。そんな時、亜生は出向いた取引先で、二度と会うことはないと思っていた元恋人・大紀と再会する。既婚者のはずの大紀は仕事を理由に、亜生に急接近してきて……。止まっていた亜生の運命が動き出す。