概要
出会いと別れの繰り返しの中で、誰かと夢や目標を共有することに疲れ果ててしまった。
「うっせぇ!俺だっていろいろ考えてんだよ!」。友人の忠告を無視し、恋人を捨て、
一人孤独な旅へと突き進もうとしていた。
自分探しの旅に出た裁判所書記官サユリ、自由奔放に生きるヒッピータケ。
ソ連からの独立を果たしたリトアニアの今と、その祖国への愛を俯瞰する少女シモナ。
ロシアという不気味な皮下組織の中で、知略のみを頼りに生きる商人仲村氏との出会い。
チベット仏教を守る商人バヤル、そして祖国に人生をささげることに悩み始めた于春麗女史…
新たな出会いを通じて、少しずつ自らの過ちに気付いた俺は、”もう旅をやめよう”と決意するように
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!コペンハーゲンから北京までの旅!
この距離の移動にワクワクするのと同時に、どこか穏やかでない主人公の心情が気になりながらの旅の始まり。2001年当時を懐かしみながら拝読しました。
リトアニアやモンゴルなど日頃あまり知ることのない土地での体験は、興味深く読ませていただきました。主人公が通過していく国々の歴史、名所、生活、人々、主人公のその土地についての考え等々も、今までの旅同様読みやすくわかりやすく書かれ、とても楽しめました。
この旅は、人々と知り合い関わり合いちょっとハラハラさせられる若い主人公の旅だけではなく、主人公の心の内や変化も細かく描かれています。それもノンストップ・アクション4の魅力の一つだと思います。
最後に20…続きを読む - ★★★ Excellent!!!レビューを書かせていただきました。
タイトル、あらすじ、書き出し一行という変わった企画でレビューを書かせていただきました。(企画からのレビュー転載です)
書き出し一行はこちら
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「…えっと、その席は緊急避難口なので、もし英語が得意でなければ変わってもらえませんか、と言われています」
(引用)
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まず、タイトルから。これは放浪記なのだが、ノンストップアクションなのですよ。のんびり、気のむくままとは真逆の位置にある。したがってこれはスピード感のある物語なのだと想像できる。では具体的に、どんな想像をするのか。わたしは勝手にワイルドスピードのようなイメージを沸かせてしまう。どっちにしても、ハラハラドキドキする物語が展開され…続きを読む - ★★★ Excellent!!!実体験からくる物語の重み
フォローいただいたご縁で、この物語に出会いました。
1,2,3と読み、ようやく更新に追いつきましたのでレビューさせていただきます。
まずはなんと言っても、実体験に基づく描写力。国ごとにどんな違いがあるのか、そこで暮らす人々がどんな様子であるのかが、長すぎず、短すぎずにちょうどいい量で書かれているため、とても読みやすいものでした。
そこでの人々との交流や感情のぶつかりについても、やはりフィクションとは違ったものを感じ、まるで主人公に合わせて自分も旅をしているかのような感覚を持ちながら、じっくり読むことができました。
今後の展開を楽しみにしております。他の皆様も是非読んでみてください。