上月くるを

たぶんですが、ひとつの言の葉を思いつかれても、すぐに文字にはされないのでは？ たとえそれが天から賜った珠玉であったとしても、詩人の胸でそうっと大切に温める。 そうして誕生したヒヨ…続きを読む

特効薬のおかげで、絶対に感染できない事情を抱えた恋人同士が再会！！ 想い出の桜の樹の下、数年ずつ齢を加えたふたりは労りの視線を絡ませる。 早くこうなって欲しいという切ない願いが、…続きを読む

ミュージシャンとしての成功をゆめ見ている若者すべてへの応援歌。 深夜のコンビニで「がんばりな」ギターの君の肩を叩いてあげたい。 日本各地で目立たず紡がれているんだろうな、こういう…続きを読む

わたしたち人間の知らないところで、こんなにすてきな交流があったんですね～。 あたたかな南風のナビゲートを得て、ひっそりと紡がれる、やわらかな愛の物語。 テーマを自由に羽ばたかせて…続きを読む

カクヨムさんに埋まっている、きれいな原石のひとつと、ゆるぎなく確信しました。 わたし的には別versionのつきのさんという感じ（つきのさん、勝手にすみません）。 例：ダイヤモン…続きを読む

某国在住の作家さんがユーモラス＆キレのある筆致で日常生活のあれこれを活写。 日常といっても、日本しか知らない日本人にとっては非日常なわけで……。（笑） その意味、初回から連載を拝…続きを読む

愉快痛快なルビの連続パンチで、語られる言葉と背中合わせの本心を物語る。 新しいかたちの小説の創造主に、心から驚嘆し、脱帽し、敬服いたしました。 才豊かな姉に嫉妬する妹、こはたれぞ…続きを読む

コロナ＆戦争の二重苦に喘ぐ地球に降り立った高度な文明星の科学者たち。 彼らは知識・意識の拙い地球人を救いに来たのか、それとも真の目的は？ 息も継がせず畳みこむ迫力ある展開、もちろ…続きを読む

深い傷を持つ人なら共振せずにいられない心象風景を丁寧に描写した佳品。 世の中は表裏一体、黒もあれば白もあり、わるい人もいれば善い人もいる。 だから絶望せずに生きていれば、いつかき…続きを読む

提唱した宮沢賢治自身が答えを得られないままだった永遠の疑問。 たとえ尊い人助けの結果だったとしても親にとっては至上の不孝。 『銀河鉄道の夜』読了後にのこるモヤモヤを画期的な自説で…続きを読む

口減らしの意味もあり、山の洞の狛犬（白狼）に嫁がされた庄屋のむすめ。 干し柿や蛇の目傘など印象的な小物も登場し、時代感・空気感がいっぱい。 悲しいお話かと思いきや、エンディングで…続きを読む

辛い過去に責められ、どうしても治らない心の傷をカテーテルで治療する。 理系詩人さんならではのオリジナルな発想に驚きつつ陶然とさせられます。 勧善懲悪の近未来版でしょうか、悪者を懲…続きを読む

玻璃の感性の詩人・つきのさんが出来上がるまでの秘密が隠されていそう。 初回が児童文学作家・立原えりかさんのセンスからして素適な物語を予感。 ときは春……長い冬に堪え抜いた心に、き…続きを読む

矛盾と相克に満ちた人間という存在への慈しみを丁寧に描ききった傑作中の傑作。 じつは何か月も前に読了していたのですが、拙いペンではレビューにならず……。 今日もなお著しく力が不足し…続きを読む

遠隔地に住んでいながら偶然の糸で結ばれた男女の、愛しく切ない恋物語。 年を重ねた二人だけに背負うものも重いが、想い合う気持ちにブレはない。 コロナ前からコロナ渦中、そしてコロナ後に…続きを読む

兄も弟も命の花を精いっぱい咲かせているが、どうにもならない現実があって。 登場人物たちの健気さが愛しくて切なくて、一話ごとに胸がゆすぶられました。 世界は葛藤に満ちているが、人間…続きを読む

ぽつりぽつりと紡ぎ出される美しい言の葉、さびしい心に染み入ります。 たとえば「しずかに　絡むは　縁　結びし　青い糸🪡……」こんな感じ。 傷ついたとき、だれかに寄り添いたいとき、い…続きを読む

司馬遼太郎さんの言葉に大きく共感します。
カクヨム詩人・つきのさんが月に託す想い。
第一話からして秀逸な感性に圧倒されます。

限られた文字数に何気ない出来事が、意外な角度から切り取られています。 ゆるい出だしにうっかりしていると、ラストでカンフーになります。（笑） 大いに共感したり、こういう観方もあるの…続きを読む

盟友・横山大観とモデルの黒猫。
飄逸にして切ない日本画の世界。
明治の武蔵野が人肌に蘇ります。

詩人・つきのさんの、もうひとつの才能にあらためてびっくり！
少女・ラプンツェルと、その清純を愛しむ祖母の痛いほどの愛。
第１話にしてもう次回が楽しみで仕方ありません。乞うご高覧。

テノール歌手にしてフルート奏者の日常が詳細につづられた日記風エッセイ。 すぐれない体調を淡々飄々と語りながらも、ひょっこり顔を出す知性＆感性。 毎日拝読していると、ひとつ屋根に暮…続きを読む

カクヨム史上最高傑作『きょうを読む人』の四谷軒さん。
ますます冴えるペンと人間観察眼とハイレベルな諧謔と。
歴史小説好きはもちろん、そうでない人をも魅了します。

といっても、彼のかぐや姫ではありません、とてもイケてる男性と女性。 地球人と月世界人は互いを尊重し合い、争わず、新しい文化を育みます。 理系詩人作家ならではの、不思議にしてリアリテ…続きを読む

こんなにも心をときめかせてくれる文学作品、久しぶりです。
登場人物の個性が際立ち、あの時代を生き抜いた全員に共感。
わずか三千数百字の物語に万言の愛と哀と同時代人の涙……。

当代きっての人気歌舞伎役者が大舞台で演じる粋、とくと御覧じ召されよ。 カクヨムWeb小説短編賞2021短編特別賞『きょうを読む人』の四谷軒さん。 またまた放ってくれましたよ、文芸の…続きを読む

自作短歌をテーマにした折々のエッセイ風読み物。
ときにはご専門の医療のお話も登場するかもです。
被災地支援の経験豊富な医師の新境地に拍手です。

津軽から気仙沼へ入った医師が目撃したものは……。
刻一刻と変わりゆく状況を冷静かつ温かくリポート。
いつ起こるか分からない天災に備える貴重な体験記。

当初は一話完結かと思わせたポニテガールシリーズですが、なんのなんの。 百合要素も加わったりして（笑）二話から三話へとオモシロ度数急加速中！ @ramia294さんオリジナルなアップ…続きを読む

高校の寮でとつぜん発症した息子さんへの思いが書かせた愛の一編。 〈真っ暗だからこそ、病院だとわかる目立つ建物に向かっていく。〉 ←　立場はちがいますが、かつて同じ経験をした身にずん…続きを読む

７０余年前と現在が、あるモノを媒介にして感動的に結びつけられています。 こういうこと、実際にあるのでは？　そんな気がして来るほど達者な展開で。 愛する者たちを永久の別れに連れ去る戦…続きを読む

まさかあの桃太郎がここまでぶっ飛んで降臨されるとは思いませんでした。 だれも考えつかない愉快な展開がつぎからつぎへ、一秒も飽きさせません。 読者も一緒にノリノリになれる煌びやかな現…続きを読む

思春期用の特効薬が効き過ぎてイライラ。
なんともカワユイ理系女子さんですね～。
リズミカルな叙事詩を紡ぐ作者の真骨頂。

酸いも甘いも嚙み分けた作者のやさしいお人柄が滲み出る ( ^)o(^ ) 円満エッセイ。 ときにしんどい朝も「ま、いっか～」という気分にしていただけること請け合い。 暮らしを彩…続きを読む

まだ２話目なので想像ですが、とてもとても愛情深い人物が登場するのでは？ で、胸の泉がせり上がって濡れがちなまぶた、もっと濡らしてくれるのでは？ そんな期待が高まる上質な文学作品を拝…続きを読む

人さまの、それも思春期の日記を読ませていただく……もうドキドキです。 読み手の自分までどっぷり中学生になりきって、進少年のアオハルに伴走。 こんなに胸がときめくのって、ものすご～く…続きを読む

甘い感じのタイトルをいい意味で裏ぎってくれる、捧腹絶倒のSF。(^^♪ やさしい文章の随所に博識＆ユーモアのピースが仕掛けられています。 作者さんと一緒に、ダイナミックでスケールの…続きを読む

カクヨムさんで深く静かに潜行中（笑）の「すずめオムニバス」の第４話。 作家さんとしても同オムニバスとしても最高峰に位置する壮大な傑作です。 疲れた心をスズメさんのやさしい羽が慰めて…続きを読む

作者さん独特のほんわかムードに気持ちよく乗っていると……。
だれも考えつかないようなナノマシンの登場で一気にくるりん。
ああ、面白かったと思わせてくれる、恋愛系エンタメ小説です。

作者は高齢者と謙遜なさいますが、そこのお若いの、貴殿だってすぐ……。（笑） 自己アピール度の高いネット界では、むしろ新鮮な人柄の慎ましさ＆奥ゆかしさ。 これまでにない発見があるかも…続きを読む

長い読者として、毎朝７時ごろのアップを楽しみにさせていただいております。 第９１話「もののあはれ」に、つきのさんワールドのすべてが凝結しています。 現実社会とは一線を画す心のスペー…続きを読む

驢馬のような馬に乗り老いぼれ武士を演じていた源頼政。
図らずも探偵役を務める古銭コレクターのおじいちゃん。
時代を超えた老人ふたりが袖振り合う痛快な謎解き物語。

いやはやもう意表を突かれた or 奇想天外 or 奇妙奇天烈と申しましょうか。 お馴染みの顔文字をユニークなキャラに仕立てた（笑）爆笑傑作連載です。 こんなことを思いつく作家さんが…続きを読む

思わず微笑んでしまうユーモラスな設定ですが、中身は悲喜がぎっしりと……。 だれにも真似のできない@ramia294さんの詩的世界にガンジガラメになります。 いつもながらエンドがピリ…続きを読む

第１話はどうなることやらハラハラですが、第２話で見事にキャッチしてもらえます。 ストーリー構成が巧みなので、拙作のように部品が見当たらなかったりしません。（笑） ふとした出会いが人…続きを読む

あのパリに、かくも豊穣な世界観の日本人詩人が住んでおられる。 ひとつの確たる事実がどれほど読者の胸を温めてくれるでしょう。 ネットの恩恵をたっぷり甘受させていただくひととき＆その余…続きを読む

田原総一朗が好きでどうにもならず……読者も濡れちゃいまんがな～。 かつて、これほど田原総一朗愛にあふれた作品が登場したでしょうか。 宇宙的映画祭において、わたしは絶対に小林勤務監督…続きを読む

とにかく面白い、面白すぎます～。（笑）
これだけのネタを連打できる頭脳っていったい……。
カクヨム作者さんの幅広さが証明される好連載です。