これ知ってます。うちのゼミでもよく使う五月雨方式という名前の授業進行です。情報を集めて、あれこれとりあえず議論を交わして、何かしらの進展を得るタイプの思考法。学園もので授業の中身をきっちりと描いているものは少ないので、その点でもこの小説は優れています。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(83文字)
短編なのに内容は濃いこういう歴史裏ミステリー好きにはたまらない内容ですそれを堅苦しくなく中学生のオンライン授業という形を取り入れて読みやすくするのはさすがの四谷軒様です
暗記が全てと思っている娘たちに、こういう思考が歴史の楽しさだと教えてやりたい!
鉄太郎とさくらの様子が、とにかく微笑ましくてかわいい。歴史の謎を検討するお話としては高井忍先生の「本能寺遊戯」にちょっと似ていると感じました。二人が別のテーマに挑む様子も見てみたいです。
驢馬のような馬に乗り老いぼれ武士を演じていた源頼政。図らずも探偵役を務める古銭コレクターのおじいちゃん。時代を超えた老人ふたりが袖振り合う痛快な謎解き物語。