心優しく、純粋なヒロインが、自分がどれだけ悲しい運命か十分に分かっていながらも、誰も恨まず前向きに運命を受け入れようとする心情がとてもよく表現されています。 そして、ちゃんとハッピーエンドです。 書き方によっては、とても残酷で、辛すぎるストーリになる内容ですが、作者様の人柄か、誰1人として酷い人間を作ることなく穏やかに美しく物語が綴られています。 読者が自分で想像をめぐされられるような、上手なハッピーエンドへの持っていき方も魅力だと思いました。短くてさくっと読めますので、是非読んでみてください。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(62文字)
短編なのでこれ以上はネタバレ。応援してます!
口減らしの意味もあり、山の洞の狛犬(白狼)に嫁がされた庄屋のむすめ。干し柿や蛇の目傘など印象的な小物も登場し、時代感・空気感がいっぱい。悲しいお話かと思いきや、エンディングで「神様、私幸せですよ」と呟く。このひと言で読者は「ああ、よかった!」と安心し、共に幸福な気持ちに。
神様のお嫁様になった女の子の物語。短編ですが、女の子の気持ちが手に取るように伝わってきます。読み終えた後に、よかったなぁと思える、そんな物語です。
あらすじの通りの物語でとても気持ちの良い読了感でした!途中のひとりごとを呟く場面がとても胸を締め付けられますが、後日談の入れ方のさりげなさがとても好きですね!短編なのであまり多く語るのは致命的なので気になった方はぜひ読んで頂きたいです!
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