★★★ Excellent!!!
レビューを書かせていただきました。 crazy’s7@レビュー&作品紹介師
タイトル、あらすじ、書き出し一行という変わった企画でレビューを書かせていただきました。(企画からのレビュー転載です)
書き出し一行はこちら
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「…えっと、その席は緊急避難口なので、もし英語が得意でなければ変わってもらえませんか、と言われています」
(引用)
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まず、タイトルから。これは放浪記なのだが、ノンストップアクションなのですよ。のんびり、気のむくままとは真逆の位置にある。したがってこれはスピード感のある物語なのだと想像できる。では具体的に、どんな想像をするのか。わたしは勝手にワイルドスピードのようなイメージを沸かせてしまう。どっちにしても、ハラハラドキドキする物語が展開されることが、期待できる。そして、この作品はシリーズ4作目であることがわかる。つまり、物語に厚みがあるという事だ。
あらすじを見ると、この物語には出会いと別れが来り返されるのだ、ということが分かる。旅をしているのだから、当然だと思うかも知れないが、疲れ果ててしまった、とあることからその出会いが”有意義”であり”得るもの”が多かったということが想像できる。何故ならば、簡単に別れられる相手ならばそこまで、心が疲れることはない。きっと、別れが辛かったからこそ、そういう出会いと別れを繰り返すことが心的疲労に繋がったのではないかと、考えられるのである。ただ、この疲れ果ててしまったは、直後の文にかかっている為、夢や目標を誰かと共有することにつかれたのであって、出会いと別れそのものには関係がない恐れもある。
だが、一人で旅に出ようとしているというところを見る限り、わたしはどちらの文にもかかっているような気がしてならない。
その後、主人公は新たな出会いを通して旅を辞める決意をするわけだが、それまでの物語では主人公が成長していく物語であるという事が予測できるのだ。
書き出し一行目はとても面白く、興味を引く。…
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