第33話

環奈ちゃん。


ぼーっと考え事。


環奈。

「わたしって神に似ているのかナ~?」


この日。


近くの街で。


円卓の騎士団と言って。


高度な修練を積んだ騎士の本拠地があって。


王様にとって大事な聖堂です。


そこで内輪揉めして。


戦闘がありました。


旧体系と新体系の戦いです。


新しい側が王様の支援を受けて圧勝。


旧体系が落ち武者と化しました。


環奈。

「近くのカフェでおいしい珈琲を飲もうかな。」


環奈ちゃん。


ナンバ歩きでお散歩しつつ。


おいしい珈琲で定評がある喫茶店に入店。


今日はひとりです。


詩を書きながら30分過ごしましたよ。


帰り道。


落ち武者が出現。


武者。

「小十郎殿に取次願いたい。」


環奈。

「あなたはどうなされたのか?」


武者。

「さすがに古い側に道理がありませんでした。」


環奈。

「言葉で言っても信用できません。」


武者。

「私は武器を持っていません。」


環奈。

「お父さんは近くの川で仲間と一緒に釣りを楽しんでいます。」

「行ってらっしゃい。」


武者。

「感謝。」


帰宅した環奈ちゃん。


重りが入ったリュックサックを背負って。


動きのトレーニング。


環奈。

「基本レベルを鍛えれば何にでも活かせる。」

「なんにでも役に立つと知っている。」

「もうちょっと。」


激しいが正確無比に動いて。


スタミナの加減を考えて。


トレーニング終了。


庭にあるテーブルで緑茶を飲んでいたら。


また落ち武者登場。


落ち武者。

「ここにいると思っていた。」


環奈。

「あなたはなにしにきたのです?」


落ち武者。

「どうしたものか。」


環奈。

「迷いが生じている。」


落ち武者。

「斬ってくれ。」

「無様な死に方はしたくない。」

「せめて女性に斬られたい。」


環奈。

「ああそんな。」

「他の方法は?」


落ち武者。

「それが望み。」


環奈。

「うーん。」

「了解。」


環奈対落ち武者。


挨拶の代わりにライトニング。


電撃の魔法で攻撃。


軽く跳ね返される。


剣を振りかざして。


中距離に入るが。


落ち武者が距離を詰めていたので。


突進してくると読めていて。


あっさり回避際に一撃かすり傷。


落ち武者それでも果敢に攻めてくる。


環奈ちゃんはスピードで翻弄。


中距離から遠距離。


横に移動したり。


華麗にステップを踏んで。


さりげなく一撃。


弾く落ち武者。


一撃離脱を繰り返す環奈ちゃんに対し。


上手に攻撃したいができない落ち武者。


接近すると絡め捕られると知っている環奈ちゃんは。


相手の射程ギリギリで応戦。


落ち武者ミスを連発。


落ち武者は腕を斬られて負傷。


落ち武者肩をえぐられて倒れる。


環奈。

「やります?」


落ち武者。

「このまま自害する。」


憲兵が来ました。


憲兵突撃。


落ち武者。

「シーユーアゲイン!!」


憲兵落ち武者を真っ二つにした。


憲兵。

「ご協力感謝!」


憲兵落ち武者を持ち上げて。


トラックで運んで行きました。


お父さんに頼った武者は兵士として復職できたそうです。


お父さんに褒められました。


騎士として一人前であると。


小十郎。

「騎士道とは義の為だけに存在する。」

「神の義。」

「信仰によって気付くもの。」

「神に忠誠を誓った者こそが騎士となる。」

「弱き者を守るが甘さではない。」

「戦いの中で洗練され。」

「騎士道は完成される。」

「己の哲学の完成と共に。」


環奈。

「そして聖潔に。」

「騎士道とは魂。」

「いかに人が不完全であっても。」

「包括しつつ突撃するのみ。」

「雑草魂。」


お父さんから理念を再度教わりました。


またぼーっとしている環奈ちゃん。


環奈。

「神に似ている者はだれか?」

「だれでしょう?」


国際法では。


指針として「聖潔」を常の目標にしていますよ。


これはひとつの時代の出来事。


尊き歴史の1ページ。

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