第31話
学校は部活やサークル活動。
自習生徒で活気がありますね。
この日。
小競り合いがありました。
生徒その壱。
「まみちゃんが最高の女の子よ!」
生徒その弐。
「わかばちゃんが最高なのよ!」
不毛な議論がエスカレートしたようですね。
廊下で永延とやられても収拾がつかないですし。
リーダーがいないのでそうはなります。
介入。
環奈。
「リーダーがいないのなら何も決めようがないですねぇ。」
「校内最高の女の子と言っても白黒つけてないからそうなるの。」
生徒その壱。
「かんな!」
「この娘は避けないと。」
環奈。
「私は弱いものいじめはしないんです。」
生徒その弐。
「だったらどうしろと言うの?」
環奈。
「そのうち決着が付くから。」
「あなた達が決めることではないよ。」
「最後の勝者を観るための拝観料をここで失うべきではない。」
生徒その壱。
「そういえばそうよね。」
生徒その弐。
「じゃあ勝ったほうが正しいって事で。」
生徒その壱。
「まみちゃんが絶対に勝つからね!」
生徒その弐。
「絶対は絶対にない!」
ふたり別れる。
渚沙。
「なんで止めたの?」
「やらせとけばいいじゃない。」
環奈。
「まさか。」
「まとめて争ってもらうため。」
「かつてあったことはいまもある。」
「人の有様だけはむかしと何ら変わってはいない。」
部室に戻る。
最近はオンラインゲームをメンバーで大侵略したり。
「チートバーサス」という人工知能と将棋やオセロで勝負するのですが。
プレイヤーは自由にチート「不正」を実行することができ。
もがいている人工知能を楽しむゲームで。
実は対プレイヤー戦もできます。
手札が見えないのでギャンブラー的ですねぇ。
環奈。
「デザインについて斬新なもの。」
麻友。
「むかしからのスタイルを取り入れましょう。」
心玖。
「みんなで本を持ち寄ってみる?」
渚沙。
「中々おもしろいアイデアじゃない。」
環奈。
「賛成?」
麻友。
「全員一致ですよ。」
みんなで読書。
歴史書が多いです。
古来からの教えに忠実であり。
古来からの教えを受け継いだ人こそ本物でしょう。
都(みやこ)を更地にして自分たちの王国を築いてしまったら。
「ワレワレがテンカビトの集団ナノダー」的なカルト社会です。
そうならないように学んでいますよ。
今日は特にみんなが活気づいていて。
夜遅くまで居た生徒が数十人。
通常の期間であれば余裕も多くはないので。
あそこまで活発にはならないです。
学校内の掲示板群。
凄い事になっていますよ。
環奈。
「おおっと!?」
「ここまでのわたしでも。」
「負けがあるということですね!?」
成果が書かれた掲示板に圧倒されています。
個人でもここまでの戦果があるものなんですね。
これは。
「エベレスト」を狙っているような。
自分の旗を山頂に立てられれば満足になりそうな。
そんな最近の女の子の在り様です。
わたしも負けないぞー。
ちょっと気合いが入った学校風景でした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。