第30話
今日はみんなで研究論文を披露です。
部室で語らう女の子達。
女の子達には共通点がありました。
女性とは何か?これを本気で探究した点において。
この「問い」に真っ向から立ち向かっていく姿はみな同じでした。
「類は友を呼ぶ」ですね。
環奈。
「女性らしさ。」
「まず女性は強くないといけないと思う。」
渚沙。
「弱点をカバーするのも必要でしょう。」
麻友。
「雷撃戦が女性の華ですよきっと。」
「勇敢さが女性の強みです。」
心玖。
「知恵を持つ女性は最強だよ。」
環奈。
「みんなそれぞれ違う。」
「だから自分の強みを活かして。」
「女性のあるべき姿を探求して見出すのが必要だと思います。」
麻友。
「才能と言う前に。」
「突撃すべきです。」
「才能より前にこういう姿勢が女性に問われるでしょう。」
心玖。
「結婚して子供を産むだけだったら。」
「そんなにつまらない存在はいないよ。」
渚沙。
「男性を参考にするのはいいことでしょうよ。」
環奈。
「男性を参考にする?」
「わたしは同感です。」
「男性が築き上げてきたものを参考にすると良さそう。」
心玖。
「男性から学ぶものは多いよ。」
麻友。
「確かに男性が手本を見せてくれました。」
「これは女性にとってチャンスです。」
環奈。
「では結論に至りました。」
「女性はまず男性を参考に。」
「歴史を参考に。」
「歴史上の偉人を参考にするべきでしょう。」
「こうしてはじめて女性と言えるのです。」
今日は有意義な議論でしたよ。
廊下にて。
フェルト。
「あら?」
「雰囲気が違うわね。」
環奈。
「かんなちゃんは進化するのです。」
フェルト。
「なおさら次の勝負が楽しみだわ。」
「また勝負しましょう。」
「楽しみが増えたわ。」
環奈。
「またやりあおうよ。」
「かんなも楽しみなのだ。」
手でお互いにタッチして解散。
学校は自由主義で。
正解は定義しません。
教師も教材が正しいとは一言も言ってはいません。
正解を定義すればその後の発展は無いからです。
歴史は自分達で創るものであると知っているので。
その積もりで学校は存在します。
なのでかなりフリーダムですよ。
学校も終わって。
みんなでお茶をしに行き。
今日はとっても有意義に過ごせました。
いつもこんな感じだと良いですね。
人は無意味であってはなりません。
何かやっていくうちに意味や存在意義は生じます。
全員が救済される説は否定されているから。
その積もりでただ進みます。
どこへ辿り着こうともそれはわたしの結果であり。
わたしを示しているからです。
環奈ちゃんの夏休みは。
とても収穫に恵まれていますよ。
蝉が木に張り付いて。
夏を彩る。
素敵な夏休みです!!
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