第22話
オリヴィエという女の子が。
森の奥地。
自然の聖域で遊ぶ相手を募集しているそうなので。
赴きます。
自然を残しつつ。
街が広がる都市部は。
なんとも綺麗な香りがします。
輸送はほとんど空を使っています。
輸送船で移動して。
徒歩移動ですね。
環奈。
「歩き慣れてないと山は難しいね。」
詩織。
「現代人が歩ける総距離は。」
「一日15キロだそうです。」
「貧困層の人が公共の交通費を節約するために。」
「毎日往復していたとか。」
杏桜。
「惚れて通えば千里も一里。」
理沙。
「そうそう。」
「精神面が大きい。」
「乗り物に慣れると歩くのが大変に感じるから。」
環奈。
「うわーん現代病。」
詩織。
「こんな時は気合いですよ。」
杏桜。
「険しい恋の道。」
理沙。
「邪魔をする奴は。」
環奈。
「馬に蹴られて。」
詩織。
「馬が斬られた。」
環奈。
「そんなー。」
開けた場所に来ました。
神殿かな?
オリヴィエ。
「おーい。」
環奈。
「やっほー。」
オリヴィエ。
「私は自然を守護するように政府から特命を受けている一族。」
「広報も大切なお仕事。」
「遊びに来てくれて嬉しいよー☆」
環奈。
「歓迎してくれて嬉しいよー☆」
詩織。
「なにをして遊びます?」
オリヴィエ。
「戦闘ごっこしよ!」
環奈。
「えー!?」
理沙。
「あんた中々おもしろいわよ。」
オリヴィエ。
「ここにシールド発生装置が4つあります。」
「残りエネルギーが20パーセント以下になった人は脱落です。」
「それまでに私のシールドエネルギーを20パーセント以下にできれば勝利!」
環奈。
「腕試しには丁度いいよー。」
「強い相手とも戦わなきゃ。」
詩織。
「手加減しませんよ。」
杏桜。
「あなたを射止めちゃいます。」
オリヴィエ。
「じゃあ行くよー。」
「戦闘開始!」
大きな花形の盾?が12個出現。
オリヴィエちゃんの誘導によってコントロールされます。
花を模った大きなシールドは。
空中に浮いて。
自由自在に動いて見せる。
杏桜。
電磁爆弾を取り出す。
これは命中するとしびれて動けなくなる。
元々は捕獲用の警察用品。
オリヴィエちゃんの先制攻撃。
環奈。
シールドの突進を受け止める。
素早く動き回り。
シールドに動きを捉えられないように。
当たる前に避ける。
捉えられる前に避ける。
理沙の攻撃。
シールドで防がれる。
オリヴィエ。
「この人の威力えげつないー。」
詩織。
「えいやっ。」
シールドのひとつの動きが止まる。
オリヴィエ。
「なにこれー?」
詩織。
「くらいなさい。」
オリヴィエ。
「あわわわわ!?」
オリヴィエの動きが鈍る。
杏桜の爆撃。
シールドを減らす。
続いて。
光子力爆弾。
無害な爆弾だけれど。
一定の存在に抜群の威力があります。
オリヴィエ。
「あれ?」
「誘導が狂った?」
環奈。
「キャー!!」
いちばん猛攻を受けているのは環奈ちゃん。
なんとか防いで避けての繰り返し。
理沙のブラックマジック。
空間が歪曲されたように見える。
オリヴィエの命中率が低下。
オリヴィエ。
「中々やるねー。」
「でもこれはどうかな?」
オリヴィエが片手をあげて。
光を集めて。
爆破。
全員のシールドが減る。
理沙。
「後ろを取ったわよ。」
オリヴィエ。
「わーん。」
理沙に猛攻撃を加えられる。
環奈が追い付いて。
袋叩き。
オリヴィエのシールドが20パーセント以下になって試合終了。
環奈。
「やった!」
「勝ったね!」
オリヴィエ。
「ありぁりぁ。」
「負けちゃった。」
理沙。
「中々楽しめたわよ。」
詩織。
「良い試合でした。」
「糧になるよね。」
杏桜。
「あなたのプロポーズは激しかったわ。」
「でもそれは応えられない。」
「私にはきっと素晴らしい相手が現れる。」
「あなたは私の相手とは何か違うのよ。」
オリヴィエ。
「恋?はないかな。」
「女の子同士の恋とかは。」
「宗教的に規定は無いけれど。」
環奈。
「戦闘を楽しむって生粋の戦士だよねー。」
「人を戦士にするものってなんだろう?」
詩織。
「それが分かったら苦労はしませんよ。」
理沙。
「楽しい試合をありがとね。」
杏桜。
「私達の勝ちのようです。」
「おとなしく好きにされなさい。」
オリヴィエ。
「あ~♪」
「楽しかったー。」
「遊んでくれてありがとう。」
「これお礼。」
銀貨を4枚貰いました。
環奈。
「こんな高価なもの!」
オリヴィエ。
「実はねー。」
「主催者は自分の資産をどう使うか考えてたの。」
「貯めておくだけはお金に失礼。」
「そこでこれを企画したんだってー。」
「せっかくだから楽しんでもらおうと。」
詩織。
「やけに羽振りが良いと思ったら。」
環奈。
「そんな裏話があったんだねー。」
オリヴィエ。
「また遊んでねー。」
「次の相手がきちゃったから。」
後ろに若手の戦士がふたり。
環奈。
「私もいい実戦経験になったよ。」
「またお手合わせ願おうー♪」
手を振ってお別れ。
銀貨4枚はひとりずつ。
みんないろんなことをしているので。
都合が良い人だけでチームを組んで。
イベントをしています。
ひとりで探検するのは困難の極みですし。
フェルト達も人数が集まらないので。
合同なんですよー。
今日も収穫がありました。
自分から積極的にいろいろやって。
成長を得ていく。
年頃の女の子達の。
ちょっとした遊びでした☆
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