第12話

深い森の奥。


周囲を崖に囲まれた。


とても高い木々が生い茂る。


湖のある神秘的な場所。


ここは聖地。


環奈。

「久しぶりに来たねー。」


桜花。

「一生に一度は来ないといけない場所だから。」


詩織。

「ここには祭壇もありますよ。」


麻友。

「お祈りをしましょう。」


環奈。

「そうしよー。」


お祈りのあと。


芝生に座って。


お菓子を食べてます。


シートを敷き詰めて。


桜花。

「力って人にとって大切なものじゃない?」


詩織。

「力無くして人は成り立たず。」

「無力あらば人にあらず。」


麻友。

「正しい力というものがありますからね。」


環奈。

「てっきり暴力の事だと思って否定する人が居るよー。」


桜花。

「力の否定は無力に繋がります。」


詩織。

「人の力は力の否定によって奪われ。」

「人は虚無に還るべく定めを負う。」


麻友。

「まったくその通りです。」


環奈。

「暴力とそうでないものの区別すらつかなくなったら。」

「あれれー?」

「迷子さん?」


桜花。

「人という存在として大人になればなるほど。」

「力という概念についてよく知ることになるのです。」


麻友。

「ということは。」

「前文明の人は力について何も知らなかったことになりますね。」


詩織。

「力に対する無知ですか。」

「体験しないと分からないことも多いですからね。」


環奈。

「だよねー。」

「体験しないと分からないことばっかり。」


麻友。

「人生勉強ですね。」


桜花。

「熱が入り過ぎてはいけないわ。」

「空回りするから。」


麻友。

「心構えというものですか。」

「確かにそうですね。」


お菓子を食べ終わって。


湖の水を持ち帰ります。


沸騰させて飲むのです。


ここの土地の水は健康に良いものですからね。


出入り口から退場。


多芸多才集会。


フェルト。

「ヴィオラはこうやって演奏するのよ。」


理沙。

「案外簡単ね。」


杏桜。

「私はキーボードさんと縁があるようです。」

「どうしましょう!」

「楽器さんとお付き合い!?」

「この年でキーボードさんと結婚なんて!?」


フェルト。

「そんな感じだと。」

「楽器の事が早くに解りそうね。」


有神論会議。


渚沙。

「人のあるべき姿。」

「論文が完成したわよ。」


心玖。

「かんなちゃんを待とうよ。」


渚沙。

「かんなが戻ってくるまで。」

「アニメを観て有意義に過ごしましょう。」


心玖。

「なるべくいろんな事を体験するのもこの部活の趣旨だからね。」


この日は。


みんな別々の事をしておりました。


たまに別行動をしてみて。


いろんな収穫をしてみる。


年頃の学び時です☆

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