第50話
環奈。
「校長先生!」
椎名。
「なにかね?」
環奈。
「踊ってみるのだー。」
椎名。
「しまった!」
「私も踊ってしまうではないか!」
環奈。
「あなたが犯人ねー!」
椎名。
「その通り。」
「よく見つけてくれた。」
「金一封は君達のものだ。」
「早速運営に知らせるとしよう。」
運営側が発見者を告知して。
イベントが終了しました。
各自。
いろんな探検や考察がありましたが。
実力行動に欠けていました。
他の人達は中途半端だったようです。
イベント主催者から。
金一封が贈られました。
環奈。
「わーい!」
麻友。
「中身は・・?」
「30万円!?」
渚沙。
「山分けしましょう。」
環奈。
「ひとりずつ定数を貰います。」
「後は部費にしておきましょう。」
心玖。
「賛成。」
麻友。
「文句はありません。」
渚沙。
「公正な分け方は素晴らしいわよ。」
フェルト。
「あんたら見つけたってー!?」
桜花。
「私の賞金が・・・。」
「賞金がー!?」
環奈。
「天運我にありー♪」
理沙。
「いろんな場所に出向いたけれど。」
「頑張りが足りなかったわね。」
詩織。
「かんなさんに相応しいです♪」
杏桜。
「その賞金で何をするんです?」
「まさか・・・。」
「痴情のもつれに発展!?」
「お金を巡って女の嫉妬!?」
「ああ!」
「男の人の争奪戦。」
「その次は女同士の戦いなのね!」
環奈。
「賞金についてはもうまとまったよー。」
フェルト。
「次は私が勝つんだからね!」
退場。
麻友。
「他の人は宝探しに熱が入ったようです。」
渚沙。
「運営側の宝箱の配置。」
「読まれ始めたようね。」
「配置パターンが知られている。」
環奈。
「さすがに読まれるよね。」
「まだ宝物は50パーセントしか見つかってないんだって。」
心玖。
「運営側の発表があったよね。」
環奈。
「早くしないと取られちゃう。」
「今日も宝探しに出発だー!」
「。」
女の子達は今日もこの世界で。
自分を高め。
自分と向き合い。
世界を見つめ続けて。
ガールズパワーで進め!進め!
女の子の姿はここにあり。
女性そのものの発現だー!!
女性とはなんでしょう?
四の言葉に行き着きましたよ。
聖女。知徳のすぐれた立派な女性。けだかく、けがれのない女性。(宗)
賢女。賢い女。賢婦人。
才女。頭の働きのすぐれた女性。文才のある女性。(補)目立った才能がある女性。
女傑。知恵や勇気のすぐれた女性。男まさりの女性。(同)女丈夫。
国語辞典にも記され。
補足情報もある概念。
言葉は概念を説明するものでもある。
言霊。
言葉と神様は元来ひとつ。
遂にわたしは女性を発見したのです。
麻友。
「日記ですね。」
「女性史ですか。」
「これからは女性の時代になるでしょうし。」
「いい所を見つけましたね。」
環奈。
「協力ありがと。」
麻友。
「こんなの当たり前です。」
「ではまた新学期で。」
麻友。
爽やかに立ち去る。
環奈。
「夏休みの体験をディオニソス型として。」
「書いてみようかな?」
「哲。」
「ドイツの哲学者ニーチェの用語。」
「現実的・動的・情意的傾向のもので整った芸術形式。」
「わたしの夏休みは芸術作品!?」
こうして。
わたしの夏休みの日記はまとめられました。
この日記。
実は未完成なんですよ。
わたしの物語は未完成作品です。
まだ続きがあるんです。
でも書き切れません。
少なくとも夏休みだけは書き切りました。
やったね!!
太陽は万物のために。
女の子の道を照らしながら。
日々に華を添え。
突撃を繰り返していく人々の姿に。
美しさを見出しつつ。
一日一日と。
懸命に過ごし。
到達点へと進み続けるのです。
それはそれは。
歴史の片隅で・・・。
歴史の1ページに刻まれて・・・。
END
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