第49話

朝の新聞で知りました。


聖職者は決断。


魔神の神殿にて。


御神体を別途用意して。


魔神を再度祀ることによって。


災害は弱いものとなりました。


散々に頻発していた地震から。


いきなり洪水が止んで。


暗黒オーラが消滅。


皆が「神を恐れた事案」として歴史に残りましたよ。


環奈。

「あの黒騎士ってなんだったの?」


小十郎。

「ん?多分。」

「魔神に気に入られたのだろう。」

「何かしたのか?」


環奈。

「お供え物を供えたけれど。」

「それだけ。」


小十郎。

「魔神に?」


環奈。

「ううん。」

「普通に神殿に。」


小十郎。

「蛮族かもしれないし。」

「本当かどうか知らないが。」

「本当に魔神かもしれないな。」


環奈。

「なんでフレンドリーな事されたんだろう?」


わたしは珍しい目撃者だったのかな?


記者が訪れたり。


学校で話題もちきり。


目撃者か?


蛮族か?


魔神のメッセージか?


なんかふと思う事があって。


いろはちゃんからきちんと習いつつ。


独学で「女性史」について学ぶことにしました。


環奈。

「女性っていったいなんでしょうね?」


小十郎。

「騎士は女性の為に戦う事が美しいものだと判断した。」

「お父さんはお母さんだけではなく。」

「女性という存在の為に戦っているのだ。」


母親。

「こういう情熱的な所がこの人の持ち味なんですから。」


環奈。

「なんかお父さんかっこいい。」


小十郎。

「お父さんはかっこよくある義務があるのだ。」


環奈。

「女性哲学はお父さん譲りなのかも?」


わたしも女性なのですが。


女性は男性とはまったく違う生き物で。


性質も性格も違い。


身体能力に差があるように見えて。


女性の方が敏捷性がありますし。


格闘技を習うと男性以上のパワーもあったり。


女性は本能的であると言われていて。


わたしは現在。


本能を克服する訓練を受けています。


環奈。

「女性ってなあに?」


萌峰。

「自分なりの女性スタイルがあると思うわ。」


太鳳。

「これが女性!と言った定義や正解は存在しないから。」

「臨機応変に考えて見出して。」


環奈。

「女性にして女性を知らず。」

「わたしめ未熟者。」


自己批判。


女性ってなんでしょうね?


「こんなのが女性だよ。」なんていう適当な愚論は多いのですが。


わたしは自分なりに到達しようと思います。


自分の理想の女性像に。

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