第48話

しばらく前から。


奇妙な現象があり。


魔神が影のような。


半霊半物質の姿で。


大きな黒騎士のような姿と。


巨大な怪物の影を放って。


各地に出没するように。


現在文明は見直しの最中で。


人々は畏怖しております。


夜の7時。


クラシック音楽会の最後。


小十郎。

「近年。」

「蛮族という。」

「人間の愚かさの塊のような連中が。」

「意味不明な事をしていてな。」

「討伐しに行くんだ。」

「戦果を期待してなー。」


環奈。

「後武運を~。」


小十郎。

「ちなみに。」

「暴力革命も発生してしまってね。」

「同盟軍としても出撃するかもしれない。」


母親。

「あなたの事だから戦死はしないでしょう。」

「でも伝えてあげて。」


小十郎。

「騎士道。」

「中世ヨーロッパで、騎士階級の間に発達した。」

「勇気・敬神・任侠・礼節・廉恥・名誉などを理想とする道徳。」

「受け継ぎたまえ。」


環奈。

「御意。」


蛮族は地方毎に局地的に拠点があり。


小さな内戦になっています。


環奈。

「ちょっとお星さま観たいな。」

「近くに小さな天文台がある。」


途中。


道から外れて。


森林に迷い込んでしまい。


いいえ。


なんか知りませんが。


いつもの道では無いのです。


巨大な怪物のような影を纏った。


大きな黒騎士が登場。


環奈。

「へ?」


黒騎士。

「・・・・。」


無言で斬りかかってきますが。


手加減しているのか。


私の攻撃に合わせてくれます。


強いというレベルではありません。


はっきり言って。


こんなの人が勝てる相手では無いです。


手加減してくれるから。


まともに討ち合えるのです。


三分ほど。


本気なのか稽古なのかわからない戦闘のち。


黒騎士は停止。


しばらく目の前で対峙しつつ。


去っていきました。


元の山道に戻れて。


すぐに帰宅。


環奈。

「すごい体験をした。」

「ちょっと記録に残しておこう。」

「なんなのか知らないけれど。」


同時刻。


とある地域の蛮族の集会で。


その影を見て攻撃し。


60人中55人が死亡する事件があり。


魔神の件と関係あるのかな?


その事件をきっかけに。


蛮族は愚行を連発。


騎士達と激戦になっていきます。


すこし前から。


ここら辺の地域ではありませんが。


広い地図では。


自然災害も多発していたり。


ちょっとまずいような。


世界の近況です。

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