第3話
街の外。
人里を少し離れます。
人里を離れるごとに。
恐獣という生物がうろついていて。
野生動物よりも好戦的なので。
気をつけています。
街道を歩行中。
環奈。
「いつも見る遺跡。」
「前の文明はなんで滅んだんだろう?」
麻友。
「文明自体が停滞を起こして。」
「300年進展が無かったからですよ。」
渚沙。
「そのうち腐って滅茶苦茶になって。」
「文明が基礎から崩壊。」
「人が生きられる状態ではなくなった。」
「あら?」
「前に学校で習ったでしょ?」
環奈。
「復習しないといかんかなー?」
心玖。
「ついでに言うと。」
「正統派の人が文明を立て直して。」
「再スタートしたらしいよ。」
環奈。
「意外にあっけないね。」
渚沙。
「この星は何度も文明が滅んでは再スタートしているのよ。」
環奈。
「いまの文明も大丈夫かな~?」
麻友。
「滅んだら人間その程度ってことで。」
心玖。
「冷たいよー。」
麻友。
「あっさり片付いていいのでは?」
環奈。
「人以上にはなれなかったんだね~。」
渚沙。
「いいえ無神論が原因よ。」
「教科書に書いてあるじゃない。」
環奈。
「そんな簡単な事で文明って滅ぶんだね~。」
麻友。
「有神論と無神論では能力や知能に差があったみたいですね。」
心玖。
「やめてあげなよー。」
「あの人達だって最善を尽くしてああなったんだから。」
渚沙。
「ほんとに?」
「文明が滅んでいくのに対して何もしなかったじゃない。」
環奈。
「議論しても道理にかなった答えが出ないと無駄なのだー。」
「意味ないのだー。」
麻友。
「それはそうですね。」
「本気になってしまいました。」
心玖。
「前方500メートルに恐獣を発見だよ。」
「種類はスライム系統。」
渚沙。
「500メートルなら届くわ。」
「フレア!」
スライムに命中して火だるまになりました。
スライムは果敢に林に身を隠して接近してきますが。
環奈ちゃんが抜刀して切り伏せました。
環奈ちゃん。
「むかしの人類が遺伝子操作で生み出したとか。」
「放射能で突然変異とかいろいろ説があるけれど。」
「毎度見てもグロテスクなんてことはないのだー。」
麻友。
「むしろよくそこまで果敢に攻めてきますね。」
渚沙。
「恐獣にも美麗なタイプもいるし。」
「美しい生命体でも造ろうと。」
「馬鹿な事をしたんでしょう。」
心玖。
「側面900メートル。」
「大型の蜂類。」
麻友。
「距離が近くなりました。」
「あのくらいなら撃ち落とせます。」
フリント・ロックガンで一匹撃墜。
二匹目は渚沙ちゃんが仕留めました。
環奈。
「なんか遭遇率高いのだー。」
渚沙。
「ザコばかりね」
「恐獣って自然界では弱い部類なもんだから。」
「子供でも木の棒があれば倒せた事もあるくらい。」
麻友。
「どんな恐獣もグリズリーには勝てないらしいですね。」
心玖。
「変な攻撃ばかりするから難敵だよぉ。」
麻友。
「大丈夫。」
「頭を武器にすれば簡単です。」
渚沙。
「確かに変な攻撃ばかりよね。」
環奈。
「変な攻撃ばかりに注意すればいいのだー。」
「遺跡内には宝箱が見当たらないのだー。」
遺跡内を捜索しましたが。
何も発見できませんでした。
看板がありましたね。
「私ゲームマスターは普通の所には居ません。」
「特殊な場所に待機しています。」
「あと。」
「早く探してね。」
「こういう場所は息が詰まる。」
環奈。
「なるほど。」
「次はどこにする?」
麻友。
「リュスィオール大聖堂とかどうですか?」
「古代遺跡の発掘があるかもしれない?」
渚沙。
「いまもたまに使われている場所ね。」
「そんな簡単な所に居るのかしら?」
環奈。
「どこでもいいのだー。」
心玖。
「なんでー?」
環奈。
「下手な鉄砲も一応は的を狙うものだからねー。」
渚沙。
「なるほど。」
「どうせなら難しい所にしない?」
麻友。
「意外な場所を導き出したほうがいいですよ。」
美玖。
「すべて踏破してみる?」
環奈。
「ある程度的を絞るのだー。」
「詳細は追って報告します!」
「みんなの意見を聞いて。」
「良さそうな所をポイントして。」
「メールで送ります!」
麻友。
「了解ですー。」
渚沙。
「意見は述べるわよ。」
心玖。
「見つかるといいねー。」
みんなで。
街道を戻って。
解散です☆
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