第44話
試されし衰退の神殿。
地下に封印されていた御神体が消えてしまった。
ニュースにて。
人類に災いをもたらす神「魔神」が祀られていた場所で。
史実には何回も登場し。
人類に問いかけ。
腐敗に対しては破壊をもたらし。
繁栄に対しては災害を。
停滞に対しては要求を。
歴史的な出来事。
天候が怪しい最近。
いろはちゃんと一緒に鍛錬。
彩葉。
「仕上がってきた。」
「本能的な戦い方を捨てれば。」
「優雅で上品な戦いに至る。」
環奈。
「けっこう強過ぎだけれど。」
「慣れてきたよ。」
「なんとか勝負になりそう。」
彩葉。
「自分より力の強い者と競う事はできない。」
「もっと実力をつけないと。」
「でも私も手加減できなくなってきた。」
環奈。
「強い人と戦った事がほとんど無いから。」
「ちょうど良かったみたい。」
「不思議。」
わたしの戦闘フォームが古流で。
あらゆる回避を徹底する特徴があり。
ストレートで討ち合いに強いいろはちゃんは。
けっこうわたしに興味があるようです。
三姉妹がもたらしたひとつの結果は「変化」ですね。
保守的になりつつあった学校風景が。
自分の理想を求め。
あらゆる可能性の模索を開始。
これが狙いだったかもしれませんよ。
彩葉。
「ふぇっちゃん。」
「激しい剣技が特徴。」
「読みやすいけれど。」
「動きが速い。」
「中々いい女の子いるじゃない。」
環奈。
「一応はライバルなんです。」
彩葉。
「ただ周囲の人達のレベルが低いわね。」
「アマチュアでやってるから。」
「競技リーグ1部二軍でもいいから。」
「入れば開花しそうだけれど。」
環奈。
「愚直な流派みたいで。」
「型にこだわるとか苦情を言っていました。」
彩葉。
「型にこだわると勝てるものも勝てないのに。」
「次は7割で行くよ。」
いろはちゃん。
直観の精度が桁違いです。
特訓して貰って。
強い剣士を紹介してくれました。
本気で強い人と試合できそう。
もねちゃん。
ひたすら雑談を織り交ぜて。
基礎から説明していくスタイル。
たおちゃん。
芸術について講義をはじめました。
太鳳
「芸術は美の表現。」
「美しいものや。」
「自分の美学を描くもの。」
「または自分の理想を描く。」
「あらゆる可能性を尽くして。」
「作品とする。」
半数の生徒が自由登校で。
自由にミニ授業を受けたりも。
最近思うんです。
理想を追い求めるほど。
あらゆる可能性が実在することに。
他人が提供することもある。
何かのきっかけで。
他人の有り得た展開。
女性にも有り得た展開があるんだと。
本当は可能性は実行するほど多くなり。
いままで数多の作家は理想を追い求め。
凄まじい可能性を見せてきた。
だからわたしにもあるんだと思うんです。
今は資料室に籠もって。
女性史を学んでます。
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