第5話

今日は詩織ちゃんと桜花ちゃんも加わって。


散策です☆


環奈。

「中々ヒントが無いのだー。」


麻友。

「インターネットのヒント集って。」

「明らかに運営側が見越していて。」

「巧みにフェイントかけてますよね。」


桜花。

「運営は読み切っているのよ。」

「人の行動パターンを知っている。」


詩織。

「うまいくらいに転がされてますね。」

「ご自身の目で確かめるのが一番ですよ。」


渚沙。

「インターネットを見過ぎるとデマにもて遊ばれるわよ。」


環奈。

「自分の力で見て回らないと辿り着けないのだー。」


心玖。

「うーんと。」

「11時の方向。」

「距離800メートル。」

「大型の蜂類。」

「数は多いよ。」


桜花。

「あれー?」

「めっちゃ珍しいんだけれど。」


詩織。

「そうですよね。」

「人里近くで恐獣に遭遇するなんて。」


麻友。

「みくちゃんの人間レーダー凄いですね。」

「戦闘準備に掛かりましょう。」


大型の蜂さんが飛んできました。


大型にし過ぎたせいで。


運動性能に欠陥があり。


動きが単調で鈍いですね。


少しでも横に逸れるとついてこれません。


渚沙ちゃんに3匹撃ち落とされて。


環奈ちゃんが2匹切り刻みました。


桜花ちゃんも短刀で1匹撃墜。


環奈。

「凄い攻撃範囲の短刀なのだー。」


桜花。

「あーこれ?」

「ものすごい重量を持っているけれど。」

「持ってみる?」


環奈。

「こんなのまともに待てないよー!」


桜花。

「結構特殊な武器よ☆」


詩織。

「どうしたのかしら。」

「こんなに恐獣が居るのは。」

「ちょっと面妖です。」


心玖。

「3時の方向から人の機影。」


何者かが飛び出してきました。


謎。

「あんたら凄いな。」


環奈。

「だあれー?」


麻友。

「わっ!」

「この感じは魔族だ。」


環奈。

「教科書に載っていたあれかー。」


桜花。

「おもしろいものに出くわしたわね。」


魔族。

「ふふふふ~。」

「出くわしたからには容赦しないぞー。」

「それゆけ蜂供!」


大型の蜂がいっぱい飛来しましたが。


渚沙ちゃんが大量に撃ち落としました。


魔族。

「こんのー!」


火の球を放ちますが。


環奈ちゃんは打ち払いました。


渚沙。

「次はあんたの番よ。」


魔族。

「私は強いぞー!」

「この前も大人を追い回したんだから!」


桜花。

「強い?」

「弱い奴に勝ったくらいで強いって?」

「強い奴に勝ってこそ自分が強いという証明になるのでは?」


魔族。

「んぐぐぐ・・・。」


詩織。

「どうしました?」

「動けないようですね。」


麻友。

「やっちゃいましょう。」


環奈。

「覚悟するのだ。」


別の魔族が来て。


仲間が抱えて逃げました。


桜花。

「あー!逃げられたー!」

「私の賞金がー!」


心玖。

「深追い無用。」


環奈。

「あれってなんだっけ?」


麻友。

「前文明で正統派と敵対していた。」

「愚かな人類の生き残り。」

「その血縁。」

「今では敵対勢力になっている一族ですよ。」


渚沙。

「妙なオーラを放っているから丸わかりよね。」


環奈。

「そういえばそう書いてあったのだ。」

「通報しないと駄目だよねー。」


詩織。

「報告書を作成して提出致しましょう。」

「そのほうが対応は簡単かと思います。」


環奈。

「うんそうしよう。」


その場を離れることにしました。


今日は何も見つかりませんでしたね。


多芸多才集会の部室。


フェルト。

「毎度見ても不思議だわー。」

「魔法って。」


理紗。

「自然の力を借りるのよ。」

「生体エネルギーに制限があるから。」

「あまり使い過ぎると生命力が枯渇するわね。」

「回復量も多くは無いから。」


フェルト。

「魔法使い一族かー。」

「私は名家の出身だから。」

「共感するわー。」


理紗。

「家が由緒正しいと美しい香りがするものよね。」


フェルト。

「それすごく分かるわ。」


理紗。

「魔法使い一族でもトップクラスの地位にいるんだから。」

「天才同士の凌ぎ削りって相当なものよー。」


フェルト。

「人より前に出るには。」

「普通の事をしても駄目よねー。」


理紗。

「常に何が足りないだとか。」

「どれを伸ばせばいいだとか。」

「自問自答が必須よ。」


フェルト。

「そうよね!」

「私も見直している途中。」


杏桜。

「いい雰囲気。」

「はっ!まさか!」

「そのままいちゃいちゃするとか?」

「ふたりきりの秘密の花園に突入!?」

「駄目よ!禁断の領域だわ!」


フェルト。

「想像力豊かのようで。」

「そんなに手を取り合って話すのが特別なことなの?」


杏桜。

「恋はいま始まったにあらず!?」

「女の子同士で・・・。」

「ああ!」

「どこまでも越えていくのね!?」


理紗。

「なんでも恋に例えて言うんだから。」

「言っている事がいちいち詩的なのよね。」


フェルト。

「参考になるわぁ。」


杏桜。

「恋を否定するのはかえって興味を深める。」

「隠れていちゃいちゃする気なのね!?」

「私にはお見通しよ!」


フェルト。

「ちょ。」

「興奮しないで。」


理紗。

「こうやって杏桜を観察するのもいいよね。」


杏桜。

「なんてこと!」

「次は私に目標を定めるのです!?」

「いいわよ準備は出来ている。」

「ベットでもどこにでも。」


理紗。

「ほら。」

「真顔で冗談言うんだから。」


フェルト。

「うふふふふ~。」

「なんだか賑やかね。」


環奈。

「今日は何も見つからなかったのだー。」


フェルト。

「あらー?」

「私は学校の裏山でバッチが入った宝箱を見つけたけれど?」


環奈。

「いいなー。」

「かんなも見つけるだー。」


退場。


有神論会議。


麻友。

「街中は居ないかもです。」


心玖。

「姿を隠すのが上手だよー。」


桜花。

「それもそのはず。」

「犯人役は元特殊部隊の隊員だから。」


麻友。

「そんな情報まで持っているんですね。」


桜花。

「そういう分野は任せなさい☆」


環奈。

「みんなー。」

「どこ探すか会議しよー。」


渚沙。

「勉強会もしたいわね。」


環奈。

「それらをいまから会議するのだー。」


黒板に書かれる計画表。


今日ものびのびと過ぎていきました☆

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