第6話

桜花ちゃんと詩織ちゃん。


理沙ちゃんと散策です☆


勉学を頑張ったので。


成績が優秀であり。


夏季講習を逃れたメンバーです♪


南の砂浜まで探索に来ました。


環奈。

「砂浜だねー。」

「貝殻拾っておこう。」


桜花。

「たまに巨大な貝が居るわよ。」

「ほら。」

「向こう50メートルくらい。」


理沙。

「前文明も物好きよねぇ。」

「徹底的に美しいものを造ろうと一生懸命。」


環奈。

「おかげでカオスな生物も見れるのだー。」


桜花。

「個体の生存が難しいから。」

「数も多くはないんだけれど。」


詩織。

「変わった生物で溢れています。」


理沙。

「そうそう。」

「変わった生物が多くて。」

「たまにおもしろいと思うことがあるわ。」


詩織。

「さて。」

「海と言えばあれですね。」


環奈。

「水かけちゃえ。」


桜花。

「ぬわっ!」

「お返しは3倍返しが女の甲斐性よ!」


理沙。

「そんな甲斐性聞いたことがないけれど。」

「私も加わるわ。」


詩織。

「たまにはこんな事もいいですね。」


環奈。

「食らえー。」


しばらくお戯れ。


桜花。

「向こうに洞窟がある。」


理沙。

「探検心をくすぐる自然性。」


詩織。

「中に何か居そうですね。」


環奈。

「用心するのだー。」


洞窟の中には空中に浮くクラゲが居ました。


とても大きいのですが。


ふわふわ浮いているだけです。


詩織。

「美しい生物にも恵まれていますね。」


理沙。

「同感だわ。」

「たまにはこんな美的な生命体も存在する。」


桜花。

「前文明で造られた生物と。」

「新しい自然環境で生まれた生物が混在している。」

「知ってた?」


環奈。

「そうなのー!?」

「興味深いよー。」


詩織。

「紫と青が混じって。」

「発光していて綺麗ですね。」

「自然の美って知ってます?」

「自然の芸術を目撃した人は。」

「汎神論が好きになりますよ。」


環奈。

「かんなは自然の美しさをよく知ってるよ。」

「自然に刃向かう者は敵であり。」

「調和する者は味方。」


桜花。

「人も自然の中に居るからね!」

「これを忘れがち!」


理沙。

「人は自然無しでは存在できないわ。」

「自然への畏敬の念も大切よ。」


環奈。

「近くでもっとよく見るのだー。」


桜花。

「やめなさい。」

「鞭みたいなので防衛してくるから。」


環奈。

「そうなんだー。」


理沙。

「無害な生物を灰にしたくはないわ。」


桜花。

「ここに宝箱発見。」

「ヒントもあるよ。」


環奈。

「高級なボールペンだー。」

「山分けしようよ。」

「余ったのはじゃんけんでいいよね。」


詩織。

「ヒントは誘う踊りをすると釣られて踊る人である。」

「なるほどー。」

「個性的な人ですねー。」


環奈。

「クラゲさんがこっちに流れてくるのだー。」

「撤収。」


外に出ます。


海岸の高台に向かいます。


海岸の高台には祈りの場所が設けられてます。


祭壇のようだけれど。


段を上がると。


何もありません。


天に向かって祈りを捧げる場所です。


詩織。

「司祭の娘です。」

「お祈りの仕方は知ってますよね。」


環奈。

「ばっちりなのだー。」


理沙。

「大丈夫よ。」


桜花。

「心配ないわ。」


詩織。

「では。」

「ゆっくりと。」

「無心で祈りを捧げましょう。」


ひとりずつ台の上にあがって。


指を組んで祈りを捧げました。


詩織。

「創造主よ。」

「貴方の被造物らしくあるように致します。」


お祈りは終わりました。


帰宅。


有神論会議では。


文明の有り方や人の有り方について。


考察を進めて。


たまに論文を提出しています。


麻友。

「正しい人の有り方がありますよね。」


心玖。

「いろんなものを獲得するのも人の正しい有り方のひとつじゃない?」


渚沙。

「ちょっと席を外すわね。」


神学の研究もしている部活ですね。


今日も議論が白熱しております。


お隣の多芸多才集会は。


いろんな技能を身に着ける。


特技習得のための部活です。


フェルト。

「人って何かしら才能があるよねー。」


杏桜。

「楽器を弾けたり。」

「文才があったり。」

「お年頃になると発見するものよー。」


フェルト。

「誰でも精通する技能がある。」

「ひとりとして無芸な人は居ません。」

「私はこれを知っているわー。」


杏桜。

「あとは力の強弱よねー。」

「反抗期をしている限り。」

「自分から見つけようとはしないわー。」


フェルト。

「ひとり一芸。」

「これは真理の一部よ。」


杏桜。

「けっこう真理を知らないものよー。」

「知った途端に人のレベルは跳ね上がるんだから。」

「その分野に恋をすることが大事よね!」


フェルト。

「そう!その分野への恋!」


杏桜。

「ああだめよ!」

「熱情のあまりに。」

「求婚してしまうわ!」

「貴方が好きよ!好きよ!」


フェルト。

「そんな感じでいいんじゃない?」


杏桜。

「私は恋に溺れて。」

「恋焦がれて。」

「貴方の事だけをいつも想っています。」


フェルト。

「あらやだ。」

「いっその事そうしてしまいなさい。」


詩織。

「戻りました。」


フェルト。

「収穫あった?あった?」


詩織。

「ヒントを見つけまして。」


フェルト。

「やった!金一封への道は健在ね。」


桜花。

「膨大な情報をインターネットからかき集めているけれど。」

「9割はでたらめね。」

「金一封への道は簡単じゃないわよ。」


フェルト。

「私は考えてから行動しません。」

「考えながら行動します。」


桜花。

「それでこそ私の賞金も懐に飛び込む。」

「金一封は私のドリーム!」


理沙。

「そういえば渚沙の姿が見えないけれど。」

「知ってる?」


詩織。

「渚沙さんなら学校の裏山で訓練していますよ。」


理沙。

「放置すると追い抜かれるかもね。」

「私も余裕顔では居られない。」


詩織。

「勝率100パーセントと試算して。」

「負けてしまうこともありますからね。」

「勝負も時の運。」

「理沙さんも強者で居るには相当の覚悟が必要です。」


理沙。

「心得ているわ。」


フェルト。

「さてー。」

「会議をしましょう。」

「まずは整理整頓!」


その日の夜。


環奈。

「今日学んだことは。」

「えーと。」

「手当たり次第に書いちゃえ。」

「眠いなー。」

「えーい!」

「素直に就寝!」


メールが来ましたが。


適当に返事をするしかありません。


メールをした後に。


すぐに夢心地。


今日もしっかりと過ごしました☆

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