第27話

森林地帯で花を摘んで。


冠を作って。


遊んでいます。


今日はひとり。


ここ数日みんな忙しくて。


ひとりでお散歩していますよ。


環奈。

「この辺りは怪獣は出ないし。」

「お昼寝でもしようかなー。」

「あれ?誰かいる?」


魔族。

「ん?」

「なにあの娘。」

「私達の仲間だったりして。」

「落ち合う約束は無かった筈。」


環奈。

「あー!」

「あの時の凶暴な女の子!」


魔族。

「ああそんな!」


環奈。

「待って。」

「逃げなくていい。」


魔族。

「なんで?」


環奈。

「ザコと戦っても意味が無い。」


魔族。

「そっかー。」

「なんですって!」


環奈。

「武器は使う?」

「それとも女らしく。」

「武器なしでやる?」


魔族。

「やってやるわよ!」

「後悔なさい!」


魔族の女の子が。


突撃して来た所を横に半分避けて。


掴んで首を手で軽く締めて。


拘束。


魔族。

「ぎゃああ。」

「何する気!?」

「えっちな事しないよね!?」


環奈。

「なに言ってんの!」

「少しはするかもしれないけれど。」


魔族。

「あたしだって嫁入り前なんだからね!」

「ハレンチはなしよ!」


環奈。

「わたしは養子の方が憧れるなあ。」

「男性に仕えるのはナンセンスだと思う。」


魔族。

「あたしには約束した人がいるの!」


環奈。

「だれ?」


魔族。

「えっと・・まだ告白とかしてなくて・・・。」


環奈。

「頑張って。」


魔族。

「うん・・・。」

「って放しなさいよ!」

「あたし達の国は放っておいてよね!」


環奈。

「弱い奴が戦いに出てくるなー!」


魔族。

「強いからっていつも勝てると思うなー!」


魔族逃げ帰る。


環奈。

「もう帰ろう。」


街道に戻って。


でも。


野に果物や野菜が大量に成っています。


ちょっと食べて帰りました。


野生にリンゴの木やオレンジなどを植えておき。


ちょっとオシャレにアレンジした森林ですよ。


どれだけ自然を重視しているかが分かります。


環奈。

「人は不自然になってはいけないなー。」

「人は自然発生したと思えばいいよね。」

「私達はそう教わっている。」


今日は空に輸送機が多いです。


簡単に垂直離着陸が出来る科学が完成したので。


輸送は空になりました。


車でさえ飛行機のような。


むかしミル24ハインド攻撃ヘリがありましたが。


それに似ているような形状の車が飛んでいるのです。


人工知能が安全装置になっており。


飛行ルートが設定されているほど。


発電所には対空兵器があるので。


近づくと撃ち落とされる非常事態。


パトロール戦闘機に違反を取られないように注意するのが基本です。


街の中心近くにある空港は大きな広場になっていて。


輸送機が大量に着陸しては離陸しております。


科学は自然を取り扱うもの。


火や雷や放射能も自然界にあるもの。


間違った科学。


科学の悪用は自然に敵対するでしょう。


人と自然は同義なのです。


人と自然は一致するのです。


環奈ちゃんは大きな木の上に座って。


眺めて過ごす今日の陽です。

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