第34話

腕試しに。


怪鳥を退治しに。


生け贄の祭壇として使用されていた。


遺跡に赴きます。


人里離れた場所。


環奈。

「まず地下から侵入するみたい。」


フェルト。

「戦争時に武器の保管庫だったとか。」

「いろいろな説があるけれど。」

「遺跡が多過ぎて手が回らないのよね。」


坑道のような洞窟を進み。


武器の保管庫を発見。


環奈。

「鎧がある。」

「見るからに超硬いスチール。」


フェルト。

「現代の鎧は重量が軽いけれど。」

「前文明のはあまりの優れモノね。」

「固定機関銃も防げたから。」

「重量も軽いし。」


環奈。

「鎧は慣れると自由に動き回れる。」

「スマホで撮影♪」


フェルト。

「階段。」

「怪鳥はいるかしら?」


洞窟から出て。


オオカミ出現。


環奈。

「怪獣類は突進だけが優れている。」


フェルト。

「パターンを読んでしまえばいいの。」


オオカミ突進。


横にステップされて。


追撃した剣に顔を刺されてオオカミ逃亡。


環奈。

「止まって戦ったら駄目だよね。」


フェルト。

「フィールドを活かして動き回るの。」

「相手が目の前にいても。」

「横の動きには弱い。」


祭壇の上に到達。


怪鳥がさりげなく奇襲してくる。


怪鳥は雉の巨大版。


鋭利な爪と鋭いクチバシ。


中々強そうな怪鳥の先制攻撃。


環奈ちゃん。


1テンポ前にステップして。


怪鳥盛大に外す。


もう一撃来る。


鋭い爪のアタック。


横に鋭く動いて。


追尾しきれずに。


怪鳥攻撃を外した。


台座の上で戦闘。


クチバシやら爪やらで。


パワフルな攻撃。


環奈は相手をよく見て後ろに跳んだり。


横にステップして避けている。


横からフェルトが怪鳥の首を狙う。


気付いた怪鳥が振り向きざまに攻撃するも。


予備モーションで読まれて。


戦略的Yの字移動。


攻撃前から回避運動をしていた為に。


一手先を常に潰される怪鳥。


環奈。

「一手先を潰し続ければチャンスがある。」


フェルト。

「二手先読んでみて。」


ふたりに翻弄され。


ついには首を斬られる怪鳥。


怯んだ隙に。


翼をもぎ取られて。


目を破壊され。


凄まじい勢いで部位破壊。


怪鳥は飛び立とうとしていましたが。


遅過ぎました。


一瞬の出来事。


環奈。

「止まって戦ってはいけないのが鉄則。」

「怪獣も一手先を読めば勝てない相手じゃないみたい。」


フェルト。

「さて。」

「首を持って帰りましょう。」


剣術師範の元に持って帰りましたら。


新聞に載りました。


期待の新星だって。


有望なのかな?


ふたりの腕試しで。


周りから一目置かれて。


「これが女の子だ!」とまで言われました。


女は度胸ですね~。


環奈。

「またよろしく。」


フェルト。

「こちらこそ。」


本当は仲が良いふたりなのでした。


星空が綺麗な。


流星がたくさん降り注いだ。


珍しい日にて。

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