第41話
富を持て余したお金持ち。
今度は競技ロボットに宝物を入れて。
各所に配置。
破壊すれば誰でも手に入ります。
お金持ちたちは。
福祉に投資しても。
直接助かる人は少なく。
偽善的な結果になるのを嫌がって。
思いついたそうです。
さらに「獲物」が追加され。
雇われた「やられ役」を倒せば貴金属をドロップする。
でも「ワード」を言わないとやられ役だと白状しません。
「ワード」はいろんな所に落ちてます。
国中で知られたこのイベントには。
多数の参加者が集い。
私達の街は大繁盛ですよ。
環奈。
「町はずれに発見したって。」
「バッテリーに繋がれている。」
千夜。
「久しぶりに戦ってみたい。」
「参加ですよ。」
桜花。
「人数揃わなかった?」
「なんてこと。」
環奈。
「三人でやるぞー。」
水素発電所がある川の近く。
バッテリーに繋がれたロボットがいまして。
環奈。
「わたしがひとりで正面攻撃する。」
「後ろから攻撃して。」
「私が退いたら攻撃を加えて。」
「みんなが退いたらわたしが攻撃する。」
千夜。
「簡単ですよ。」
桜花。
「任せなさい!」
このロボット。
情報によると競技用で。
アームに捕まると投げられたり。
催涙スプレーを噴射されたり。
強いタイプはクロロホルムで眠らされて。
放置されちゃうんだとか。
近寄るとロボット起動。
環奈ちゃんは射程ギリギリで身構えますが。
ロボットは思うように攻撃できないので。
とりあいずタックルしてきます。
そのまま逃げて距離を取ると。
後ろから桜花ちゃんがアタック。
ロボット。
桜花ちゃんに催涙ガスを噴射するも。
既に回避行動に入ってます。
環奈。
「食らえー。」
千夜。
「猟銃ですよ。」
千夜ちゃんの放った弾丸は電気弾。
命中してシステムにダメージ。
一発でリロードが必要。
桜花。
「おわっ!?」
「隠し腕なんかあるのか。」
環奈。
「6メートル級だから鈍いと思った。」
「近寄れない。」
隠し腕があって。
近寄ると捕まりそうで。
ミスが出るまで射程ギリギリで牽制。
千夜。
「はいっ。」
千夜ちゃんがモニターを狙撃。
ロボットは補助モニターで交戦続行。
千夜ちゃんが入り込んで。
強引に前後で挟み撃ちを決行。
千夜ちゃんを捕まえようと。
手を伸ばすロボットですが。
カラス流のステップを踏まれて。
ひらりひらりと避けていき。
ロボットは為す術がない。
環奈ちゃんが足部を攻撃。
環奈。
「動き回れば捕まらない。」
桜花。
「止まっていれば捕まる。」
「動き続けなきゃ。」
桜花ちゃんも懐に飛び込んで。
ロボットが歩行不能に。
激しく抵抗するロボットから離れて。
安全圏内で千夜ちゃんが狙撃。
千夜。
「APFSDS弾を食らいなさい。」
環奈。
「トドメ。」
桜花。
「えーい。」
ロボットが壊れました。
いきなり飛び出した宝箱の中には。
懐中時計が三個。
千夜。
「これはナポレオンの時代のクラシックです。」
環奈。
「でもレプリカみたいだよ。」
桜花。
「それよりも旧式の競技ロボットであれほどなのね・・・。」
環奈。
「懐中時計の鑑賞会。」
千夜。
「いいですね。」
「古き良きもの。」
桜花。
「どこら辺が美術品であるか話し合うのです。」
「自分の芸術的センスが問われます。」
環奈。
「近場は全滅したみたい。」
「また遠くに行こうね。」
市街地周辺のロボットは一掃されてしまいました。
自然豊かな市街地郊外。
ザコ敵はまだ残っていて。
普通に見かけますが。
ろくな物が入ってないそうで。
そっちは小学生が挑戦するのに適切みたい。
旧式化した競技ロボットは使い捨てにされます。
チャレンジャーによりますと。
もっと強い競技ロボットがわんさかいるとか。
なんだかおもしろくなってきた最近です。
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